そんなイ・ボヨンに昨年から今年にかけて、待望のチャンスが訪れた。
12年9月から13年3月まで放送されたKBS週末ドラマ『いとしのソヨン』で、イ・ボヨンはタイトルロールのイ・ソヨン役を見事に演じ最高視聴率47.6%をマーク、前クールに放送され大ヒットした『棚ぼたのあなた』の最高視聴率45.3%を上回った。
さらに、『いとしのソヨン』放送終了直後にオフに入ることもなく、SBS『君の声が聞こえる』(6月5日-8月1日)への出演を決めた。
『君の声が聞こえる』の主な舞台は法廷。イ・ボヨン演じる国選弁護士チャン・ヘソンとイ・ジョンソク演じる高校生パク・スハのロマンスや、法廷物にもかかわらず超能力というファンタジー要素が盛り込まれた。視聴率は同時間帯のソン・スンホン主演『男が愛する時』やコ・ヒョンジョン主演『女王の教室』の2倍以上という23.1%を出して大ヒットした。
弁護士役ということで、完璧な役作りにより淡々とした口調に正確な発音、深みをたたえた瞳からにじみ出る繊細な感情表現は視聴者を引きつけ、イ・ボヨンの演技力の神髄を見せた。
『君の声が聞こえる』のヒットで、デビュー11年目にしてヒットクイーンの座を手にしたというわけだ。現在では次々と寄せられる出演オファーにうれしい悲鳴を上げているという。
演技力でも作品性でも安心して見ていられる「数字の取れる女優」になったイ・ボヨン。次の出演作品が今から楽しみだ。