真夏でもひんやり、韓国の納涼スポットはココ!

 韓国では夏になると、納涼スポットに出掛ける人が多い。国土の3方が海に囲まれ、各地に高い山が連なっているため、夏を涼しく過ごせるスポットがたくさんある。

 韓国の大小の山には興味深い名前が付いた谷がある。その一つに、夏でも常に0度を保つ場所があり、夏の納涼スポットとして人気だ。

慶尚南道密陽の「氷谷」で氷水のような川の流れに足を浸す観光客たち。
▲ 慶尚南道密陽の「氷谷」で氷水のような川の流れに足を浸す観光客たち。

■真夏でも0度、「天然エアコン」の風そよぐ密陽「氷谷」

 慶尚南道で「密陽の神秘」と呼ばれる「氷谷」は載薬山(標高1189メートル)の中腹にある。

 密陽氷谷入り口でまず目に入るのが、駐車場の気温と氷谷の気温を知らせる電光掲示板。氷谷の気温は0度! 「あれ、うそでしょ?」という人もいるだろうが、氷谷に向かって上っていくと、その考えが間違いだったことに気付くはずだ。

気温0度の「結氷地」=右=と、そこから流れてくる川の水で水遊びをする人々=左=。
▲ 気温0度の「結氷地」=右=と、そこから流れてくる川の水で水遊びをする人々=左=。

 駐車場から氷がある「結氷地」までは約700メートル。登っていく途中、行き交う人々の口からは「ああ、涼しい」「寒い」という声が自然と漏れてくる。道の右側には谷川が流れているが、岩場にはその涼しさを体で感じようと腰を掛けている人もいた。

 だが、よく見ると実は誰も谷川に足を浸していない。足を浸したとしても、1分もしないうちに出してしまう。なぜかというと、結氷地から流れてくる谷の水が、本当の氷水ように冷たいからだ。

 大きな岩が積み重なっている氷谷の結氷地では、3月半ばごろから岩のすき間で水が凍り始める。ただし、氷を一度取ってしまった所では二度と氷ができないとのことだ。

真夏に氷ができる不思議な場所「結氷地」
▲ 真夏に氷ができる不思議な場所「結氷地」

■家族連れ・仲間同士・カップルも楽しめる水遊び場、梁山「ベネ谷」

 慶尚南道梁山にある「ベネ谷」は、山のすそに沿って流れる澄んだ谷川と共に一幅の絵のよう。ここは家族連れ、仲間同士、カップルでも水遊びを楽しめるスポット。水の深さがさまざまで水温がちょうどいいため、そばにはペンションが建ち並んでいる。

一幅の絵を思わせる「ベネ谷」で水遊びを楽しむ人々。
▲ 一幅の絵を思わせる「ベネ谷」で水遊びを楽しむ人々。

■緑濃い松の木が心を和ませてくれる蔚山「石南寺渓谷」

 蔚山市蔚州郡の石南寺に近い谷「石南寺渓谷」は緑濃い松の木が心を和ませてくれるスポット。所々にある石塔が平和で穏やかな印象で、観光客の足が絶えない。

緑濃い松の木に囲まれた「石南寺渓谷」
▲ 緑濃い松の木に囲まれた「石南寺渓谷」

■澄んだ水に生息する生き物がいっぱい! 釜山「長安寺渓谷」

 釜山市機張郡の仏光山にある長安寺渓谷は、鏡のように澄んだ冷たい谷川があり、暑い日には観光客でいっぱいになる。

 また、谷から山道を行くとクマイチゴなどの実や山菜がたくさんある。運がよければ、野ウサギやリスなどの生き物も観察できる。

鏡のように澄んだ水をたたえる長安寺渓谷
▲ 鏡のように澄んだ水をたたえる長安寺渓谷

※旅行情報
▲密陽「氷谷」
-住所:密陽市山内面山内路1647
-入場料:大人1000ウォン(約90円)、子ども700ウォン(約60円)
▲梁山「ベネ谷」
-住所:慶尚南道梁山市院洞面大里
▲蔚山「石南寺渓谷」
-住所:蔚山市蔚州郡山北面徳ヒョン里
-入場料:大人1700ウォン(約150円)、子ども1000ウォン(約90円)
▲釜山「長安寺渓谷」
-住所:釜山広域市機張郡長安邑長安里

チョソン・ドットコム・メディア取材チーム
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