日が暮れて光を失う時間に、逆に自然と光による美しい饗宴が繰り広げられる場所がある。数千万個に及ぶ色とりどりのLED(発光ダイオード)が、カップルや家族たちの愛のストーリーを伝える場所…。ここは、山も水も人の心も青く澄み「三清の地」と呼ばれる慶尚北道清道郡だ。
清道では、昼間よりも夜の方が華やかな「清道プロバンス・フォトランド」(以下、清道プロバンス)を訪れてみよう。
清道プロバンスは、フランス南東部にあるプロバンス地方の田園地帯をイメージしてつくられたテーマパークだ。もともとは1996年にオープンし、写真愛好家の間で異国情緒の漂う撮影スポットとして有名になった。その後、昨年7月には美しい照明とさまざまなフォトゾーンを設けた清道プロバンスとして新たに生まれ変わった。
昼と夜、全く趣の異なる二つの魅力を持つ清道プロバンス。昼間は欧風のロマンがテーマだ。フランスの有名な画家、マティスの絵が描かれた黄色い汽車、森の中を走る美しい線路、100種類以上のテーマでつくられたバラエティー豊かなフォトゾーンなどがあり、異国情緒あふれる村の風景をバックに記念写真を撮るのも楽しい。
清道プロバンスは夜になると真の姿を現す。日が暮れるころ、広さ6万500平方メートルの公園全体に1千万個のLEDのイルミネーションが天の川のように広がる。この「ラブラブイルミネーション」が点灯する時間になると、公園のあちこちから来場者たちの歓声が聞こえてくる。
特に、森の中にある純白の華やかな「ラブロード」や、恋人たちのための「キューピットロード」「プロポーズロード」、また「空の庭園」で繰り広げられるイルミネーションショーは圧巻だ。
中でも最も人気なのは「プロポーズロード」と「キューピットロード」。「プロポーズロード」は、天の川をイメージした長さ70メートルのイルミネーショントンネルで、至る所にハート形のイルミネーションが設置され、トンネルを通る恋人たちの心をときめかせる。
続けて現れるのは「キューピットロード」。ここにはハート形のトンネルがあり、恋人たちが互いの愛を確認しながら記念写真を撮っている。
清道プロバンスにはイルミネーションだけでなく、プロバンスレストランやベーカリー、カフェ、カジュアル和食レストラン、ハーブ&リビング雑貨の店、土産物店など、さまざまなショップや飲食店がある。
また、豆汽車やファンタジーハウスなど、子どものための遊び場や施設もあり、家族連れにもピッタリだ。
■旅行情報
-住所:慶尚北道清道郡華陽邑三新里893-1
-ホームページ:http://www.cheongdo-provence.co.kr/
-電話:韓国054-372-5050
-営業時間:AM10:00-PM23:30(年中無休、雨天時も営業)
-イルミネーション点灯時間:夏期(日没-23:30)、冬期(日没-23:00)