世界的な映画都市、韓国・釜山が「ディズニーの魔法」にかかった。釜山の海雲台地区にある「映画の殿堂」で、ディズニーの名作アニメーションを無料で上映する「サマー・ムービー・ナイト2013」が今月7日から3週間にわたり開催されたからだ。
イベントが開催された「映画の殿堂」は、世界最大規模の巨大な屋根で有名だ。面積はサッカー場の2.5倍に達し、ギネスブックに登録されたという。
それだけではなく、屋根の下にぎっしりと並ぶLED(発光ダイオード)照明は、近くにあるプールと共に、独特の幻想的な景観を演出している。ディズニーの名作アニメはまさにその屋根の下で上映された。
この会場はほかの上映会場と異なり野外にあるため、何かを食べながら見ることもできるし、ござを敷いて寝そべって見ることもできる。ただしアルコールは禁止だ。
午後8時になると、野外ステージのスクリーンが明るくなり、すぐにアニメーションの上映が始まった。
映画が終わると、観客のオ・チェミンさん(29)=男性=は「幼いころに見たときとは全く異なる面白さがあった。野外で映画を見るのも新鮮だし、無料で見られるのでとてもいい」と笑顔で話した。
映画の殿堂では「サマー・ムービー・ナイト2013」のほかにも、9月10日まで「野外上映会」を開催している。映画上映だけでなく、クラシックコンサートのような文化公演も行われる。詳しいことは映画の殿堂の公式サイトで確認できる。
深まりゆく夏の夜の釜山を訪れるなら、無料で映画や美しい旋律が楽しめる「映画の殿堂」に行ってみてはいかがだろうか。
■蔚山で創作オペラ『処容』を無料で鑑賞
釜山の映画イベントと同様に、芸術の都市・蔚山ではオペラを無料で鑑賞できる。9月6、7の両日に蔚山文化芸術会館大公演場で、創作オペラ『処容』の無料公演が行われるのだ。
1987年に国立劇場で初めて上演された『処容』は、今年6月にソウルの「芸術の殿堂」で開催された「2013大韓民国オペラ・フェスティバル」参加作品として、26年ぶりに上演された。
今回の公演は、10月に行われる処容文化祭に先立って上演されるもので、中学生以上なら入場できる。
■慶尚南道晋州で伝統文化の趣と美しさを堪能
慶尚南道晋州では10月までの毎週土曜日、晋州城と南江を背景に、伝統文化を紹介する無形文化財土曜常設公演を開催している。公演は無料で鑑賞できる。
米国の情報サイト「CNN go」が選ぶ「韓国で必ず行きたい場所ベスト50」にランクインした「矗石楼」で開催される今回の公演では、晋州地方に伝わるカルチュム(剣舞)をはじめ、民俗タルチュム(仮面舞踊)など多彩な伝統芸能が見られる。
詳しくは晋州市の文化観光関連サイトの日本語ページに掲載されている。