8月、ソウルが丸ごと映画館に

8月、ソウルが丸ごと映画館に

 ソウルが映画館になる。ソウル市内の各所でさまざまな映画が楽しめる「2013ソウル市民映画祭」が来月16日から30日まで開催されるのだ。汝矣島・盤浦の漢江沿い、漢江に浮かぶ人工島「ソウル・フローティング・アイランド」の一帯、清渓広場、カフェなどソウル各所で毎日午後8時30分から映画を無料上映する映画祭だ。この映画祭は、国庫の支援を受けているほかの映画祭とは異なり、企業の後援だけにより行われる。

 広場や漢江沿いといった遮るもののない場所で開催されるこの映画祭では、映画館ではできないことが可能だ。入退場は自由で、ピクニックのように座って映画を見たり、子どもはもちろんペット連れでも映画が見られる。

 今年初めてこの映画祭を企画したハ・ジンウク執行委員長は「ソウル市民がより近く、より快適に無料で映画を楽しめる新しい性格の映画祭を作った」と話す。

 上映作品もこれまでの映画祭とは違い、多数の市民が楽しめる映画を中心に選んだ。『ブラインド』『10人の泥棒たち』『庭を出ためんどり』『ワンドゥギ』などこの2年間のヒット作を視聴覚障害者も一緒に観賞できる「バリアフリー・バージョン」で上映する。『シュガーマン 奇跡に愛された男』『ミッドナイト・イン・パリ』などの映画館上映時に好評だった外国映画も上映される。

 開幕式は8月16日、汝矣島「文化広場」で行われる。オープニング作品はイ・ヨンミン監督の『ソウルの休日』(1956年)だ。期間中は合計45本の映画が上映される。上岩ユネスコ広場で開かれる「ソウル、特別市民」部門では『上渓洞オリンピック』から『踊る森』までソウル市民として生きることに対する問いが込められている34本の独立系ドキュメンタリー・短編映画・アニメーションが公開される。ソウル子ども公園のペット犬広場では「動物映画特別展」、映画『コリア』のスタッフ&出演者が結成した「コリア卓球団」との卓球大会も。30日の閉幕式では映画祭期間中に実施された市民映画公募展に応募された作品から10作品を選び、編集してクロージング作品として上映する予定だ。詳細はhttp://cinedeseoul.orgへ。

卞熙媛(ピョン・ヒウォン)記者
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