暑さを吹き飛ばせ! 釜山で水上スポーツ体験

 韓国第2の都市・釜山は、水上レポーツ(レジャーとスポーツを合わせた造語)の天国だ。海水浴場ではボートに乗ってスピードを楽しんだり、大型カイトにぶら下がって空を飛んだりもできる。また、川でもジェットスキーを利用したさまざまな水上スポーツを楽しむことができる。

モーターボートがバナナボートを引っ張って広安大橋の前をハイスピードで通り過ぎる様子。
▲ モーターボートがバナナボートを引っ張って広安大橋の前をハイスピードで通り過ぎる様子。

■広安里で楽しむマリンスポーツ

 釜山の広安里海水浴場には、海をハイスピードで疾走するモーターボートやバナナボートがある。海水浴場の右端にある赤いサメ模様のボートに乗ると、一瞬で反対側に移動する。1往復したら、海上で何度か360度回転し、広安大橋を経由してスタート地点に戻る。

 広安里の海を全身で楽しむのなら、バナナボートが最適だ。モーターボートのダイナミックな動きに振り回され、必ず1度は海に落ちることになるからだ。料金は種目によって1万5000円-2万ウォン(約1310-1740円)で、4種目のパッケージを利用すれば割引も受けられる。

(左の写真)父親にサーフィンを習う息子、(右の写真)カヤックに乗って懸命にパドルを漕ぐカップル。
▲ (左の写真)父親にサーフィンを習う息子、(右の写真)カヤックに乗って懸命にパドルを漕ぐカップル。

■多大浦の風に乗って空を楽しむ「カイトボード」

 釜山西部にある多大浦海水浴場は、夕日の名所として有名だ。日が沈むころ、金色に染まった多大浦の景色は美しく、映画やドラマのロケがよく行われる場所としても知られている。風を利用し、波を描くようにして飛ぶカイトボードは、一瞬空に浮いては降りる動作を繰り返す。

多大浦海水浴場の空を彩る多数のカイト。
▲ 多大浦海水浴場の空を彩る多数のカイト。

■爽やかな川の風と水上レジャー

 最近では釜山の洛東江も水上スポーツの新たな名所となっている。

 洛東江で水上スポーツを楽しめる最も代表的な場所は、釜山市北区華明洞にある「華明水上レポーツタウン」。昔の学校を改装して作られたこの施設は、広い洛東江でバナナボート、ピーナッツボート(ピーナッツ型のボート)、ウェイクボードなどさまざまな水上スポーツが楽しめる。

 利用料はスポーツの種目別(ラフティング、ウインドサーフィン、水上スキーなど)、プログラム別(水上レポーツ教育、ディンギーヨット教室)に分かれ、子ども(満13歳未満の小学生)は8000-2万5000ウォン(約700-2200円)、中高生は9000-3万ウォン(約790-2620円)、満19歳以上の大人が1万-4万ウォン(約870-3490円)となっている。

カイトボードは海と空を同時に楽しめる水上スポーツだ。
▲ カイトボードは海と空を同時に楽しめる水上スポーツだ。

〈旅行情報〉

■マリンスポーツ天国に生まれ変わった蔚山・鎮下海水浴場

 釜山に近い蔚山にも、水上スポーツを楽しめる場所がある。蔚山の代表的な海水浴場「鎮下海水浴場」では毎年5月から11月まで、ウインドサーフィンをはじめ、スピードボート、バナナボート、ディンギーヨットなどの水上スポーツを体験できる。また、海水浴場の施設は無料で利用できる。

 数年前からは、夏になるとビーチバレーやヨットの国際大会が行われ、マリンスポーツの新たな拠点として脚光を浴びており、2014年には海洋レポーツセンターが建設される予定だ。

洛東江ではジェットボートを利用してバナナボートを楽しむことができる。
▲ 洛東江ではジェットボートを利用してバナナボートを楽しむことができる。

■慶南・巨済島の徳浦海水浴場で楽しむ異色のレジャー「シーライン」

 慶尚南道巨済市にある徳浦海水浴場には、海上レジャー施設「徳浦ランド・シーライン」がある。

 「シーライン」とは、滑車につかまって高い場所から低い場所へと移動する「ジップライン」の一種で、高さ17メートルのタワーから片道400メートルのワイヤーを利用して海の上をハイスピードで滑空するアトラクション。

 「シーライン」は海の上を飛んでいるような気分を味わえるため人気が高く、週末になると500人以上が体験しに訪れる。

ウェイクボードのための専用ボートは、計16人が乗船できる。
▲ ウェイクボードのための専用ボートは、計16人が乗船できる。

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