3年ぶりドラマ出演、「カリスマ俳優」キム・ナムギル

 こうした気持ちの変化を経て、メーンキャストに抜てきされた映画『美人図』が観客動員数300万人以上とヒット、「キム・ナムギル」という名が注目を浴びることになった。

 その後、ドラマ『善徳女王』(09)で自由奔放だが残虐な面も持った、カリスマ性のある登場人物ピダムを見事に演じ切り、視聴者をクギ付けにした。コ・ヒョンジョン、オム・テウン、イ・ヨウォン、ユ・スンホら演技派俳優たちが出演した全62話の同ドラマで第20話からの登場だったが、ストーリーが後半に進むにつれ視聴者たちはすっかり引き込まれ、最高視聴率43.6%という大ヒットに大きく貢献した。

 この作品ではMBC演技大賞の優秀賞とベストカップル賞、そして百想芸術大賞テレビ部門新人男優演技賞も受賞、09年はその俳優人生で最高の1年となった。

 翌10年に主人公を演じた『赤と黒』ではハン・ガインと共演、これも話題を呼んだ。

 ところが、『赤と黒』放映終了直後に急きょ入隊、10年7月15日から12年7月14日まで公益勤務要員として2年間にわたり兵役を務めた。

 除隊後は映画プロデューサーに挑戦、ドキュメンタリー・クラシック音楽映画『アンサンブル』の制作を手掛け、第8回提川国際音楽映画祭と第17回釜山国際映画祭に招待作され、俳優ではなくプロデューサーとしてファンの前に立った。

 さらに今年5月、サムスン電子のスマートフォン「ギャラクシーS4」をモチーフにした短編映画『ハローママ』では監督デビューも果たしている。

 そして現在、3年ぶりのドラマ出演作『サメ』では復讐(ふくしゅう)を遂げようとひたすら突き進む男ハン・イスを熱演している。

 常に新しい何かに挑戦している俳優キム・ナムギル。今後どんな作品が彼によって生み出されていくのか、目が離せない。

◆韓国誌グラビアギャラリー

イ・デドク記者
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