【ソウル聯合ニュース】「本当のK-POPとは何か、考えてみました。私が韓流に大きな影響を与えられるときに1回くらいは音楽で韓国的な美を表現しようと思いました」――。
韓国の歌手で俳優のキム・ヒョンジュンが22日、ソウル・江南のホテルでインタビューに答え、同日音源を公開した3枚目のミニアルバム「ROUND 3」のコンセプトを語った。
2005年にグループSS501としてデビューし、東方神起とともにK-POPを代表するアイドルとして活躍した。その後2009年にKBSドラマ「花より男子」に出演し俳優としての地位を固めた。
同アルバムでは、男性的な魅力を表現するとともに、初めて韓国的な美しさを前面に押し出した。
18日に先行公開された同アルバムの収録曲「Unbreakable」のミュージックビデオでは韓国の農楽の踊りを披露した。またこれに先立って公開された画像では胸元に韓国伝統の鬼のタトゥーが描かれた姿を披露している。
「Unbreakable」はヒップホップ調の曲だが、韓国的な衣装がなく韓国的な雰囲気を出すのに苦心したという。だが、「本当のK-POPは結局、韓国人が韓国の歌を歌うことだと気付きました。衣装や小物はほんの一部分に過ぎません」とミュージックビデオ撮影の感想を話した。
同アルバムは2011年10月の「Lucky」以来、1年9カ月ぶりのリリースとなる新譜。米国R&B歌手のアッシャーなど有名アーティストを手掛けるライル・ベニガ氏が振り付けを担当した「Unbreakable」をはじめ、日本で先行発表しオリコンデイリーランキング1位に輝いたアルバムに収録された「I’m Yours」など、6曲が収められている。
韓国での活動を休止している間、海外でのコンサートを集中的に行い舞台での余裕も学んだ。日本ではダンス曲より別のジャンルの曲に挑戦し「今回のアルバムではさまざまジャンルの曲にトライしました。成熟した面を見せたいです」とコンセプトを説明した。
タイトル曲の「Your Story」が高い歌唱力を求められる難しい曲だったことについて「聞いてくれる人たちに、頑張ってここまで成長しましたという姿を見せたかったんです」と話した。多くの人が良い反応を見せていることに対し「8年間の努力が無駄にならなかった」と喜びを語った。
来年にはデビュー10周年を迎える。浮き沈みの激しい芸能界で10年もの間、韓流スターとして活躍する秘訣(ひけつ)を尋ねると、「分からないですね。やりたいことをやってきただけです」と明るく笑った。
今後取り組んでいくアルバムも流行に流されず、その時の自分ができるものを表現したいという。