外国人も楽しめる大型商業施設「スクエアワン」　／仁川

　19世紀半ばまでは小さな漁村にすぎなかった仁川。今では世界的な港湾都市に成長し、2014年にはアジア最大のスポーツの祭典、アジア競技大会が開催される。チョソン・ドットコムはこのイベントの成功を祈って、大会参加国・地域の国民と共に仁川を探訪する機会を準備した。

　6月の主人公は、韓国に留学中のモンゴル人カップル、オヤンガさん（25、女性）＝以下、オさん＝と、チョクテルカーさん（26、男性）＝以下、チョクさん＝。昨年秋に来韓し、仁川に住んでいる2人は、韓国の冬は寒いと聞いて、冬服ばかりぎっしり詰めて持ってきた。だがいつしか季節は夏に。暑さがピークを迎える前に夏服を準備しなければと思い、2人でショッピングに出掛けることにした。

　どこでショッピングをしようかと頭を悩ませていたオさんは、友人たちの間で「大きくていい」「いろいろなブランドがある」「デートに最適」などと話題になっている大型ショッピングモール「スクエアワン」に行ってみようと考えた。また、このショッピングモールはオさんとチョクさんが好きなバラエティー番組『日曜日が好き』（SBS）の人気コーナー「ランニングマン」のロケ地にも使われたため、さらに期待が高まった。

　仁川市延寿区の東春駅近くにあるスクエアワンは、昨年10月にオープンした、仁川で初めての新概念の複合ショッピングモール。延べ床面積は約16万9000平方メートル、1フロアの面積はサッカー場4面分に当たる約2万8000平方メートルだ。

　建物の大きさもすごいが、大規模な食品売り場をはじめ、ファッション・雑貨店、映画館、レストラン＆カフェなど170以上のバラエティー豊かなショップが入店している。

　買い物をしながら、オさんは「モンゴルでは買い物をするのにあちこち回らなければならないが、韓国の大型ショッピングモールは1カ所にさまざまな店が集まっているので便利。特にこのモールはデパートのように大きい上に、スーパーのように割引もしているし、飲食店も豊富で、本当にいいと思う」と語った。

　おなかがすいてきたオさんたちが、ふと目を留めた場所があった。スクエアワンのユニークなスペース、韓国で初めて世界の麺（ヌードル）を集めたテーマレストラン「ワールド・ヌードル・レストラン」だ。このレストランでは韓国、中国、日本、タイ、イタリアの5カ国の麺料理を楽しむことができ、それぞれの料理の歴史も分かるようになっている。

　レストランの入り口には、まず「ヌードル歴史展示館」がある。2009年初めに放送されて人気を呼んだKBSのドキュメンタリー番組『麺の起源を探れ－ヌードルロードをたどる旅－』を基に作られたこの展示館では、各国の麺の歴史が詳しく説明されている。

　館内ではとりわけ木のオブジェが目に付いたが、これは世界のさまざまな麺が木の枝になり、各国に広まっている様子を形にしたものだ。「どうしてこんなことを考えたのだろう」。オさんたちは麺の世界にどっぷりとはまった。

　5カ国の麺料理のうち、日本の麺料理専門店に入ったオさんたちは、レストランの雰囲気の素晴らしさにため息をついた。各レストランともそれぞれの国を訪れた気分を味わえるよう、インテリアを工夫している。値段は1品6500ウォン（約580円）からで、気軽に料理を楽しめる。

　これまでオさんたちが主に買い物をしていたのは、市内の南区にある大型スーパーか延寿区の玉蓮在来市場。オさんは「スクエアワンはショッピング、グルメ、文化施設などいろいろあるのがいいし、スーパーや在来市場は簡単に買い物できるという良さがある。仁川に買い物を楽しめる場所がこんなにいろいろあるなんて、今回初めて知った」と語った。

■スクエアワン関連情報

－ホームページ：http://www.square1.co.kr/

－電話：韓国032－456－4000

－住所：仁川広域市延寿区東春洞926

－営業時間：午前10：30－午後10：00

■仁川国際交流センター（仁川市を訪れる外国人のための総合支援情報センター）

－ホームページ：http:/www.icice.or.kr/

－電話：韓国032－451－1800