【高陽聯合ニュース】韓国のMBCテレビで放送中のドラマ「九家の書」(原題)で「半人半獣」のチェ・ガンチ役を演じる俳優のイ・スンギが20日、京畿道・高陽で行われた同ドラマの記者懇談会に出席した。ユ・ドングン演じる李舜臣(イ・スンシン)将軍と対話するシーンで感極まったと振り返った。
劇中、「お前は何者として生きていきたいのか」と問われ、「人間になりたいです」と涙を浮かべて答えた。イ・スンギは「リハーサルから涙をたくさん流しました。せりふや表情に神経を使わず、内側から感情が噴出しました」と明かした。また、ユ・ドングンについて「内面の何かをつかみ出して感じさせてくれる」と述べ、共演は俳優としての財産になったと感謝した。
「九家の書」は人間になりたいと願う半人半獣のチェ・ガンチをめぐる、ファンタジーとアクションを交えたメロドラマ。妖怪「九尾狐」の血が混ざったチェ・ガンチは武芸に秀でたタム・ヨウル(スジ)と運命的な恋に落ちる。
ドラマのメッセージについては「『人間らしく生きるとは何なのか』を半人半獣の姿を通して描こうとしているようです」と語った。
「国民の弟」のイメージ通り、これまで好漢ばかり演じてきた。イ・スンギは「年齢を重ねて演技大賞に挑戦するなら悪役に挑戦してみたいです。悪役を演じるには内面的葛藤や経験が重要。40代になる頃に演じられるのではないでしょうか」と述べた。
全24話の同ドラマは20日放送の13話からチェ・ガンチとタム・ヨウルの本格的なロマンスがスタート。2人は試練にさらされることになる。
イ・スンギは「個人的にはメロドラマの演技が最も難しく、緊張します」と述べたものの、「今後、チェ・ガンチとタム・ヨウルの甘い関係や切なさを感じてもらえるでしょう」と自信をみせた。
「からまった運命がほどけると同時に顛末(てんまつ)が明らかになります。どのように全てを盛り込むのか悩むほどスペクタクルな葛藤が満載です。波乱に満ちた胸が痛いメロドラマになるようです。最後まで応援お願いします」と述べた。