インタビュー:キム・ジフンが語る「持ち味」

インタビュー:キム・ジフンが語る「持ち味」

 国防の義務を終えた大半の韓国人男性は、夢と不安が共存する。特に、将来が不透明な場合、その程度は大きい。

 俳優キム・ジフンは新たな挑戦を選んだ。軍服務をしていた2年の間に生じたイメージを生かし、新しいチャンスを狙った。昨年7月に除隊したキム・ジフンは、半年間チャンスをうかがい、tvNドラマ『となりの美男<イケメン>』を復帰作に選んだ。

 「2、3年間休みながら、過去を振り返ってみたら、客観的な評価ができました。少し古くて陳腐なイメージができていました」。変化の始まりは自分を明確に把握することからだ。「僕の持つカラーとは違っていました」。それが『となりの美男』を選んだ理由だ。

 キム・ジフンが演じたオ・ジンラクは、やっかいでひどい言葉を何の気なしに吐き出す気難しい人物。ネット漫画家だが、才能がなく、あちこちで叩かれる。隣の部屋で引きこもっている女性コ・ドクミ(パク・シネ)を陰で見守ってきたが、突然現れたエンリケ・クム(ユン・シユン)と恋敵になるという役どころだ。これまで帯ドラマや週末ドラマなどで演じてきた、落ち着いたキャラクターとはかけ離れている。

 「僕は斬新ながらも、少し若い感性に共感できる準備ができているんですよ。今までそういう部分をアピールできる作品に出会えなかったんです。『となりの美男』はそういう部分を強調させたくて選んだ作品で、その第一歩を踏み出せたと思います」

 キム・ジフンは「僕ぐらいのキャリアを持つ俳優とのポスト争いが激しい」と話した。その分、いろいろなキャラクターを変幻自在に演じられるというのは俳優として大きな武器だ。「僕が計算して選ぶのではなく、良いチャンスが与えられれば、やり遂げられるということです」

 すでに経験も豊富だ。キム・ジフンはバラエティー番組『想像プラス』で、意外な一面を見せ、笑いを取ったことがある。それまで真摯なキャラクターを演じることが多かったので、バラエティー番組での姿は新鮮だった。「柔軟な考えを持って生きてきたと思います。だから、さまざまな姿をお見せできるんだと思います」

 キム・ジフンは俳優として、枠にとらわれることを警戒した。「ワイルドで男らしい役もやりたいし、チンピラや俗物のような人物も演じてみたいです。どんな役でも、自分が演じこなせる余地は十分にあります。その準備もできています」

インタビュー:キム・ジフンが語る「持ち味」

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キム・ヨンファン記者
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