修士論文が学術誌に掲載された「学究派」タレントも

論文が学術誌に載ったキム・アジュン、「うつ病論文」が評価されたパク・ジニ

▲(写真左から)キム・アジュン、パク・ジニ
▲ ▲(写真左から)キム・アジュン、パク・ジニ

 芸能人の論文盗作が話題になる一方で、芸能人の修士論文が高く評価されるケースも多い。女優のキム・アジュンさん(31)は、2011年に高麗大学言論大学院に「感性欲求と認知欲求が感情の強さおよび満足度に及ぼす影響、スリラー映画鑑賞を中心として」という論文を提出し、修士号を取得した。

 キム・アジュンさんの論文は、翌年に韓国文化経済学会の学術誌『文化経済研究』4月号にも掲載された。それほどに学術的価値を認められたということだ。確認した結果、キム・アジュンさんの論文は、盗作疑惑が持たれているほかの芸能人とは異なり、本文の3分の1以上が引用と脚注からなっていた。

 ある大学教授は「ほかの人の文章を引用する際、はっきり出典を記したということ」と語った。

 女優パク・ジニさん(35)が延世大学行政大学院(社会福祉学専攻)在学中に執筆した修士論文「役者のストレスとうつ病および希死念慮に関する研究」も、斬新なテーマで話題になった。

 パク・ジニさんは「260人の役者を対象にアンケートやインタビューを行った結果、全体の40%程度がうつ病にかかっており、自殺を考えている」と発表した。自殺の危険がある深刻なうつ病は10人に1人の割合で、役者の30%は自殺を実行に移したがっている、という内容も盛り込まれていた。

 パク・ジニさんの研究は、関連学界で「芸能人自ら内部集団の問題に光を当てる斬新な研究を行った」と評価された。

ウォン・ソンウ記者
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