「ヤラセ疑惑」(本紙8日付報道)が降ってわいたSBSの人気リアリティー番組『ジャングルの法則』制作スタッフは13日、放送内容に実際よりも誇張された表現があったことを認めた。制作スタッフは「ないことをあたかもあるかのように変える行為はしていない」とヤラセ疑惑は否定したものの、番組の現実味に対する批判は避けられないものとみられる。『ジャングルの法則』は人気タレントらがジャングルなどの奥地に行き、サバイバル生活をする様子を見せる人気リアリティー番組だ。
制作スタッフは同日、インターネット公式サイトの視聴者掲示板に「出演者たちが劣悪な環境を乗り越えていく様子を劇的に伝えようとする過程で、一部に誇張された表現があった」という文を掲載した。番組プロデューサーは「(番組に対し)世間の関心が高まるにつれてそれが心理的なプレッシャーになった。制作者としての欲もあったことを告白する」としている。「アマゾン編」を演出したプロデューサーは「アマゾンのワオラニ族体験は600ドル(約5万6000円)払えばできる観光コース」という一部の指摘に対し「ワオラニ族の家はジャングルの中に家族単位で数軒点在している。番組に出てきたワオラニ族は観光コースで会える部族とは関係がない」と弁明した。
制作スタッフは「今後は現実味に欠けるような誇張された編集や字幕はやめる。カメラが撮影していない所で起こっているさまざまな現場の状況も丁寧に説明していくよう努める」としている。
「『ジャングルの法則』ヤラセ疑惑」は5日、ニュージーランドで番組撮影に参加していた女優パク・ボヨンの所属事務所代表がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「フェイスブック」に「うそつき番組」と書き込んだのをきっかけに、一部ネットユーザーたちが相次いで疑惑を提起して騒ぎになっていた。