【東京聯合ニュース】韓流スターのイ・ビョンホンが29日、ザ・ペニンシュラ東京で開かれた映画「王になった男」(日本公開2月16日)の記者会見に出席した。
多くの取材陣で埋め尽くされた会場に登場したイ・ビョンホンは「映画の記者会見は久しぶりなのでうれしいですが、緊張します」とあいさつした。
初の時代劇で王と影武者の一人ニ役を演じたイ・ビョンホンは「時代劇を避けてきたわけではない。内容が良く面白かったため出演を決めた」と明かした。
同作品は韓国で昨年9月に封切られ、約1230万人を動員。韓国映画興行で歴代3位を記録する大ヒットとなった。ヒットの理由について「歴史から消えた15日間の実録を基に想像力を加え、道化師ハソンが王をまねる姿などに観客がカタルシスを感じたようだ」と説明した。
また作品の見どころとして「自分が王になったらどうするかを考えながら見てほしい。歴史と文化を知らなくても楽しめる作品」と強調した。
自身が演じたハソンについて「おかしくてひょうきんなハソンは私と似ているところが多い。これまでの作品で出さなかった内面の新しい姿を、ハソンを演じることで表現できた」と話した。
王と主演俳優の共通点を聞かれると「周りからの視線を一身に受けるため行動も制限され、権力を乱用してはいけないなど表面的なところは似ている。でも俳優は王のように民衆の声に耳を傾け続けることはできない。俳優がファンの好みに合わせてしまうと自分のカラーややり方を失うことになる」と答えた。
記者会見後、新宿バルト9やTOHOシネマズ六本木ヒルズ、丸の内ルーブルで開かれた試写会にも登壇し、舞台あいさつを行った。