ファッション・センスではナンバー2になっても悲しむという芸能人たち。良質な服、イケている服を着る機会がどうしても多いので、彼らのファッションはいつも世の人々の話題の中心だ。 今年一番ファッション・センスの良さが際立った「ファッショニスタ」は果たして誰だろうか。
本紙スタイル・チームがファッション・デザイナー、スタイリストなどファッション専門家25人を対象に「2012年芸能界のファッショニスタ」についてアンケートを実施。今年のファッション・トレンドをリードした「トレンド・セッター(trend setter=流行をリードする人)」を複数選び、得票順で「ファッショニスタ・トップ10」を決めるものだ。本紙は専門家25人が最初に選んだ芸能人15人を対象にあらためて投票を行い、10位までのランキングにした。
1位は10票という圧倒的支持で男性アイドルグループBIGBANGのG-DRAGONが選ばれた。デビュー早々からアイドル代表ファッショニスタと位置付けられてきたが、昨年末の本紙調査では2票で7位だった。今年はコンサート活動や『無限挑戦』をはじめとするバラエティー番組出演などで勢いに乗り、今年最高のファッショニスタに選ばれた。ブランド・ファッションもストリート・ファッションもOKで、「どんな服を着ても独自のスタイルで着こなすセンスを持っている」と高く評価されている。
2位は6票で女優コ・ジュニだった。ドラマ『追跡者THE CHASER』の女性記者、『1年に12人の男』の婚期を逃した女性など、さまざまな役で「毎回大胆かつ洗練されたファッション・センスを披露した」という評価が多かった。専門家らは「プロポーションが抜群で服を輝かせてくれる」「何でも着せてみたくなるモデルのような女優」「スタイリストに頼らず、自身のファッションを作り上げられる」と話している。
3位は「今最も旬」な俳優ソン・ジュンギと「ヤングミセスのあこがれ」女優キム・ナムジュがそろって5票ずつ獲得した。ソン・ジュンギは映画『オオカミ少年』、ドラマ『優しい男』などに優等生ファッションで登場、イメージによく合っていると大好評。「適度に抑え、ナチュラルながらもどこかにポイントがある服をよく着る」と高得点をマークした。ドラマ『棚ぼたのあなた』で着た服が飛ぶように売れて話題になったキム・ナムジュは「以前よりもファッション・センスがあか抜け、ナチュラルになった」「TPO(時・場所・状況)に応じた細やかな気配りのコーディネートがいい」と評価された。
母親になってからも化粧品・アパレル・アクセサリーの広告を今年総なめにした女優コ・ソヨン、ドラマ『サラリーマン楚漢志』『ドラマの帝王』で個性的なファッションを違和感なく着こなしたチョン・リョウォンは、それぞれ4票ずつ得て5位タイだった。2人とも「アクセサリーやバッグなどの小物を体型や服に合わせ、コーディネートに細心の注意を払っている」と評された。
7位タイから9位までは全員、男性だった。ドラマ『ビッグ~愛は奇跡<ミラクル>~』のコン・ユと、『ファッション王』のユ・アインは「服を着ることを楽しみ、自分に合うファッションが何かを知っている」ということで3票ずつ集め7位タイに。「ワールドスター」歌手PSY(サイ)は「タキシードで遊べる唯一の男性芸能人」、映画『容疑者X』のリュ・スンボムは「公の場だけでなく、プライベートでも独自のスタイルを貫ける俳優」、ドラマ『紳士の品格』のチャン・ドンゴンは「チェック柄のジャケットやカラフルなセーターもすっきり着こなした」と評価され、9位タイ(2票)だった。
アンケートに協力してくださった方々(ハングル順)
カン・ホソプ弘益大学流行学科教授、コ・テヨン、スティーブJ、アン・テオク、イ・サンボン、イ・ソクテ、チェ・ボムソク、イ・ヨンヒ、チェ・ジヒョン、ホン・スンワン(以上、ファッションデザイナー)、マ・ヨンヒ、ソ・ジョンウン、チェ・ヘリョン(以上、スタイリスト)、キム・ジュオク・ブリッジカンパニー代表、キム・ジヨン・コンプリートケイ取締役、シン・グァンホVOGUE KOREAファッションディレクター、シン・ミョン・コミュニケ代表、オ・ジェヒョン・プレシンク代表、イ・ギョンソン・ウィズカルチャー代表、イ・ヒョンボムEsquireファッションディレクター、イ・ジョンミン・トレンドラボ506代表、ハン・ヨンアASSOULINアジア総括社長、ハン・テミン・サンフランシスコ・マーケット代表、ファン・ウィゴン・オフィスH代表、ファン・ジョンヒ・ファッションコラムニスト