人気者3人の活動再開に沸き立つ韓国芸能界

▲イラスト=パク・サンフン記者
▲ ▲イラスト=パク・サンフン記者

 人気スターの活動再開に、芸能界がざわめきたっている。軍服務を終えたチョ・インソン(31)、カン・ドンウォン(31)、ヒョンビン(30)のトップスター3人の話だ。映画やドラマ、CM制作会社は彼らを獲得するため、すでに激しい争奪戦を繰り広げている。ドラマ制作会社の関係者から「3人の活動次第で、来年の興行の行方が変わるだろう」という言葉も出るほど。需要が高まるにつれ、彼らの出演料も跳ね上がっているという。

 制作者たちは3人を獲得するため、それぞれ除隊3-6カ月前からメールや小包などでシナリオを送っていた。韓国ドラマ制作会社協会のパク・サンジュチーム長は「企画中の作品はたぶん、この3人のキャスティングを最優先に考慮しているので、それなりのシナリオはすべて彼らの手元に渡っているだろう。ダメもとで送ってみようという状況」と話した。


 ヒョンビンは現在まで数十本の映画、ドラマのシナリオを受け取っているという。業界では、「ヒョンビンが契約を済ませたCMだけで5、6社あり、協議中のCMはもっと多い」とうわさされている。彼の所属事務所は「現在、ヒョンビンは海兵隊の短いヘアスタイルなので、これを解決する時間が必要。ドラマでも映画でも、作品への出演は来年下半期になるだろう。ひとまず来年初め、ドラマ『シークレット・ガーデン』の日本放送に合わせ、アジアファンミーティングで公式活動をスタートさせる予定」と話した。

 11月に公益勤務を終えたカン・ドンウォンは、復帰作として来年初めにクランクインする映画『群盗』を選んだ。同作は、『犯罪との戦争:悪いやつらの全盛時代』を手掛けたユン・ジョンビン監督の作品で、朝鮮王朝時代の盗賊集団の物語。カン・ドンウォン側は「現在、映画2作品への出演を決め、ほかの作品については協議中。映画1作品が撮影から公開まで1年ほどかかるとすれば、スケジュールは2年先までいっぱい」と話した。

 昨年の除隊後、CM出演のみ行っているチョ・インソンは、来年2月に放送予定のドラマ『その冬、風が吹く』(ノ・ヒギョン脚本)に出演する。所属事務所関係者は「映画『拳法』を復帰作に選んだが、撮影が延期され、チョ・インソンの復帰も遅れた。『拳法』を諦めたわけではないが、現在はドラマに集中している」と伝えた。

 「普通、軍隊に行ってきたら値打ちが下がり、出演料が下がるのが一般的だが、彼ら3人は出演料が以前と同じか、むしろ上がるという流れ」というのが業界関係者の話。

 気になる3人のギャラは、映画なら1作品5億ウォン、ドラマは1話当たり8000万ウォン、CMは1年2編契約で8億ウォンほどの出演料になるという。

 あるドラマ制作会社の代表は「チョ・インソンの場合、今回のドラマで前回より2000万ウォン増となり、1話当たり1億ウォンを受け取る」と話した。第一企画キャスティング担当関係者は「3人のCM出演料が一部の品目では、除隊前に比べて5000万から1億ウォン上がった」と話した。

 関心が注がれるのは、2年ほどのブランクがあるうえ、30代に入った3人が入隊前並みに、競争力を発揮できるのか、ということ。あるドラマ制作会社の代表は「3人のバブルは軍生活期間に弾けたと思う。今はキム・スヒョン、ソン・ジュンギ、ユ・アイン、ユチョンらが人気のスターであり、スターより作品性がヒットする時代」と指摘する。

 しかし、SBSドラマ本部副局長オ・セガン氏は「入隊後も3人が出演するCMが1年以上放送され、実質的に視聴者が感じるブランクはそう大きくないだろう。30代前半の人気俳優には希少価値がある」と話した。また、「除隊後の復帰はイメージチェンジをするいいチャンスになる」(大衆文化評論家チョン・ドクヒョン氏)、「3人が除隊をきっかけに、男性的な香りが色濃く出る役を望むかもしれないが、間違えば毒にもなりうる」(三和ネットワークス=アン・ジェヒョン代表)という意見も出ている。

キム・ソンミン記者
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