インタビュー:映画初挑戦パク・シフ「逃げ出したかった」

▲写真=キム・ジョンウク
▲ ▲写真=キム・ジョンウク

 俳優パク・シフ(34)出演の最新作『私が殺人犯だ』。題名だけ聞くと、「ドラマでしょ?」と思われがちだが、意外にも映画だ。ジャンルはアクションスリラー。彼は劇中、連続殺人犯イ・ドゥソク役を演じた。イ・ドゥソクは殺人事件の公訴時効が成立したあと、殺人をざんげする自叙伝でスターになる。8日の映画公開前に会った彼の顔には、ワクワク感と不安感が交差していた。

 「観客の反応が気になり、心配になります。映画は初めてなので、大きなスクリーンに自分の顔がどう映るのか。それでも幸いなのは、スクリーンでの自分の姿が悪くはなかったということです」

 2005年のドラマ『快傑春香』から、昨年の『王女の男』まで。ドラマで人気を博していた彼が、突然映画に目を向けた理由が気になった。それも、30代半ばの遅めの年齢で、連続殺人鬼という強烈な役どころ。パク・シフは「シナリオに惹かれた」と答えた。

 「台本がしっかりしていました。それに、役どころは前からやりたいと思っていた映画『真実の行方』のエドワード・ノートンのようなサイコパスだったし、共演者が映画界のベテラン、チョン・ジェヨン先輩でした。『王女の男』の撮影を終えて、すぐに映画の撮影に入らなければならなかったので、正直状況は良くなかったけど、欲を出して役をもぎ取りました」

 撮影は強行スケジュールだった。同作は、アクションスクール出身のチョン・ビョンギル監督の商業映画デビュー作で、激しいアクションが満載。救急車と3台の乗用車が道路を走るカーチェースシーンは10日間も撮影した。パク・シフは危険なシーンが多かったが、代役を使わず、自ら演じ切った。

チェ・ウニョン記者
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