イ・チョニ「キスシーンは胸が痛かった。本気でへこむ感じでした」

イ・チョニ「キスシーンは胸が痛かった。本気でへこむ感じでした」

 韓国初の航空業界を舞台にしたドラマ『お願い、キャプテン』で、管制官のドンス役を演じ、クールなカリスマ機長ユンソン(チ・ジニ)と対照的に明るく実直なキャラクターで視聴者の心をほっとさせた俳優イ・チョニ。新米女性パイロット、ダジン(ク・ヘソン)とユンソンと三角関係では切ないところも見せたイ・チョニにインタビューした。

―管制官役がとてもリアルに感じましたが、この役をやるにあたって、どんな準備をされましたか。苦労した点は?

「管制官役でしたが、韓国のドラマで管制官の仕事を見せるというのは初めてのこと。自分も初め、管制官の仕事がどういうものかよくわからなかったんですが、おもしろそうだと思いました。でも実際やってみると、専門用語も多いし、それも英語で言わなければならないということで、想像以上に大変でした。かなり時間をかけて練習しましたね。実際に管制塔の見学もしましたが、皆さん本当に忙しく働いていて、緊迫感を感じることができ、演技にすごく役立ちました。もし見学してなくて想像だけだったら、あのような演技にはなりませんでした」

―ドンスはとてもいい男なのに、ダジンへの愛はむくわれない。どんな思いでしたか?

「ドンスは彼女が好きだから、ユンソンからダジンを奪ってやろうと思ったのではなくて、ただ、ダジンが苦労して生きてきたことを知っていて、何とか彼女の力になってあげたい、と思っていたわけです。いろいろな事実を知っているだけに、ダジンをユンソンのそばに置いておくのはダジンにとってよくない、と思って離れさせたかった。でも最終的には、誰のそばにいても彼女が幸せならいい、と思うようになりました。あ~ほんとに、めちゃくちゃいいヤツじゃないですか?(笑)」

―恋がむくわれないドンスですが、ユンソンより最初にキスしたのはドンスでしたね。

「あの(キス)シーンは…全然うれしくなかったですね(笑)。キスした後、ダジンが『全然ドキドキしない』と言ったじゃないですか。傷つく言葉でした。男が、女の子にあんなことを言われたらつらい。とても胸が痛く、みじめな気持ちになって、本気でへこみました。NGもなく、1回でOKでした。後で見たら、ク・ヘソンさんの手がぴんとなっていたのがかわいかったです(笑)」

―ドンスとユンソンは対峙するシーンが多かったのですが、チ・ジニさんと共演した感想は。チ・ジニさんはどんな方でしたか?

「チ・ジニさんが冷徹なサイボーグのようなユンソンを演じている姿を見て、あんなカリスマの人なんだ、と思ったのですが、実際話をすると、楽しい話をしてくれて、尽きることがなくて、すごく違うんだなと思いました。キリッとしたチ・ジニさんはもちろんカッコいいですが、気さくなチ・ジニさんは気軽に話せる素敵な先輩です」

―ドンスは後半になると、それまでのカジュアルな服装やヘアスタイルが、びしっとしたスーツで髪も切って変身しました。イ・チョニさんはどちらが好みですか?

「後半の、髪も切ってびしっとしているほうが男らしくていいとは思いますけど、前半のカラフルなパンツをはいたり、髪もくしゃっとしているスタイルのドンスが、キャラクターとしてもおもしろいし、かわいいと思って、演技も楽しかったです。でも後半、ダジンへの真剣な気持ちを示す方法として、姿を変えることになるわけで、本来の(前半の)姿でドンスが恋を成就できれば理想的だったのに、と思いますね。個人的には、前半の姿が気に入っています」

―新作について教えてください。

「主演した『バービー』という映画が最近封切られました。そして、11月22日には『南営洞(ナミョンドン)1985』という故キム・グンテ議員の自伝的手記『南営洞』を原作にした映画が封切られます。これは『拷問』を扱った映画で、誰のために拷問をするのか、した人がつらいのか、された人がつらいのか、そんなことをテーマとしていて、人間として反省してほしいという思いを投げかける映画です。多くの人に見てもらえればと思っています」

新米女性パイロットと完全主義者のカリスマ・パイロットとの切ない恋ととりまく人々の葛藤を軸に、パイロット、キャビン・アテンダント、管制官、整備士らのリアルな航空業界の姿を描く『お願い、キャプテン<ノーカット完全版>』コレクターズボックス1&2(発売・販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ 提供:ショウゲート)は発売中。レンタルもVol.1~10が好評レンタル中だ。

イ・チョニ「キスシーンは胸が痛かった。本気でへこむ感じでした」

イ・チョニ「キスシーンは胸が痛かった。本気でへこむ感じでした」

イ・チョニ「キスシーンは胸が痛かった。本気でへこむ感じでした」

イ・チョニ「キスシーンは胸が痛かった。本気でへこむ感じでした」

東京= 野崎友子通信員
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