【ソウル聯合ニュース】今年の韓国映画は話題作が多い。11月の韓国映画界では、「オオカミ少年」(原題、以下同じ)と「私が殺人犯だ」の対決が注目を集める。
◇秋にふさわしいロマンス
31日封切りの「オオカミ少年」は、若手人気俳優のソン・ジュンギとパク・ボヨンが主演。ソン・ジュンギはオオカミと人間の間で揺れる神秘的なキャラクターを、せりふ無しに演じてみせた。パク・ボヨンは、オオカミ少年と心を通わせる少女を通じ、純粋な愛の形を示した。
オオカミ少年という特異なモチーフながら、映画は温かくも悲しいロマンスに仕上がった。秋にぴったりの作品で、女性の心をつかみそうだ。
◇アクションとスリラー
「私が殺人犯だ」は11月8日に封切られる。時効後に姿を現した連続殺人犯と、彼を追い続けてきた刑事、犠牲者の家族が繰り広げる対決を描いた。主演はチョン・ジェヨンとパク・シフ。
練り上げられた脚本と個性的な演出に、ブラックコメディーの要素も盛り込まれた。緊迫感あふれるアクションシーンや結末を予想できないストーリー展開で観客を引き付ける。男性を中心に支持を集めると予想される。
◇韓国映画の好調続くか
「オオカミ少年」はCJエンタテインメント、「私が殺人犯だ」はショーボックス・メディアプレックスの韓国大手が投資・配給する。ともに今年、1000万人の観客を動員した「王になった男」「泥棒たち」を手掛けた。新作でどちらに軍配が上がるかも注目される。
試写会後のメディアの評価や一般観客の反応も良い。今年は良質の作品が多数公開され、韓国映画に対する観客の期待が高まる中、両作品がそろってヒットする可能性も少なくない。