シン・スンフン、「画一化・商業化」が進む音楽界に苦言

シン・スンフン、「画一化・商業化」が進む音楽界に苦言

 歌手シン・スンフンが画一化・商業化が進む最近の音楽界に苦言を呈した。彼は「アイドルグループが本当に活躍しているが、もう少し個性のあるミュージシャンが増えていけばうれしい」と語った。

 シン・スンフンは27日午後、高陽アラムヌリ(京畿道高陽市一山)で、「2012 THE シン・スンフン SHOW POP TOUR」の初公演を開催した。

 公演に先駆け、記者懇談会を行ったシン・スンフンは「音楽も産業。現在の音楽界はプロデューサーではなく、制作者を中心に回っているので、ますます商業化が進んでいる」と分析。「皆が音楽を愛している人たちであることは分かっているが、一方がうまくいくと、そちらにどっと流れる。そうしない方はわずかだ」と説明した。

 彼は「僕は歌手であり、制作者であり、作曲家でもある。僕も制作だけしていたら、同じだったかもしれない」と厳しい音楽界の現実を嘆いた。ただし、彼は「会社がシステムを整えていて、その中に歌手が入ってきて音楽を作るので、画一化されるのは当然」とし、「ミュージシャンとして成長させてくれる制作者と、個性のある歌手が増えなければならない」と強調した。

 シン・スンフンはこのような音楽的信念をベースに、後輩の育成にも積極的に力を入れる考えだ。彼はオーディション番組『偉大なる誕生』(MBC)と『ボイス・コリア』(Mnet)で、挑戦者たちのメンター(指導者)やコーチとしての手腕を発揮している。

 彼は「またチャンスがあれば、オーディション番組に参加し、協力したい。参加した2番組からメンティー(指導を受ける人)を会社に連れてこない理由は、まだシステムが整っていなかったから。今は整いつつある。後輩たちに曲も提供しようと思っている。どこかの事務所と個性的なミュージシャンを育ててみたい」と話した。

 11月1日にデビュー23周年を迎えるシン・スンフンは、歌手としての活動も精力的に展開していく予定だ。これまで10枚のオリジナルアルバムをリリースした彼は「10thアルバム以降に発売した2枚のミニアルバムは、自分の過去・現在・未来をつなぐ実験過程にすぎない。来年には11thアルバムをリリースする計画。今後20年、シン・スンフンの音楽はこのオリジナルアルバムを引っさげ、自信を持ってお届けする」と意気込みを語った。

 シン・スンフンは27日と28日に行われる高陽アラムヌリ公演を皮切りに、11月は晋州、蔚山、12月は大邱、釜山など来年初めまで5都市12公演のツアーを展開する。

シン・スンフン、「画一化・商業化」が進む音楽界に苦言

チョ・ウヨン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース