BIGBANGのG-DRAGONがクレイジーになった。ステージの上で。音楽に対する情熱と表現はとどまるところを知らない。このほどリリースしたソロアルバム「ONE OF A KIND」は、自主的に「19歳未満聴取不可」というレーティングをした。
だが、いざふたを開けてみると、多くの人が心配するほど「危ないレベル」ではなかった。それよりもプロデューサー兼ソロシンガーとしてのG-DRAGONの音楽的な進化がより際立っている。いずれにせよ、自らアルバムを「19禁」にしたのだから、その考えや言葉をきちんと伝えるには、インタビュー記事も「19歳未満閲覧不可」にした方がよさそうだ。
以下は、19日にソウル市麻浦区のYGエンターテインメント本社ビルでインタビューしたG-DRAGONとの一問一答だ。
-歌詞に自信があふれている。
「まだ若いけれど一つ一つ年を取っていくにつれ、生活や考え方などいろいろな面で変わってきています。大人になっていくプロセスです。僕は弱点もたくさんあります。それでもステージの上でだけは自分で見てもイケてます。いろいろと追われるのではなく余裕ができました」
-実験的な選択の曲が多い。
「BIGBANGではないから、ソロ活動では昔からやってみたかった音楽をやってみても悪くないだろうと思いました。リスクもありますが、僕のイメージなのか、音楽が一般向けかどうかとは関係なく、ただ楽しんでくれているんだと思います」
-自分自身のイメージはどんなものだと思う?
「今ステージ上に立っている自分の姿を(モニターで)見ると、自分でもクレイジーだと思います。でも、それがすごくいい。うまく説明できませんが、自分の中から何かのエネルギーがほとばしってくるように感じられます」
-3年前と今とで変わったことがあるとすれば?
「ずる賢くなりました。初めてソロアルバムを出したときは、気持ちばかり先走っていました。感情などいろいろなものをコントロールする方法が少し分かってきたのかな。計算高いように見えますが、見方を変えれば賢くなったのでしょう。 3年前の自分のアルバムは今、聞けません。今回のアルバムは、3年後に聞いたときに後悔しないよう頑張りました」
-ミュージシャンとして頂点を極めたのか。それともこれからが始まり?
「人のことは誰も分かりません。いつかは下り坂が来るでしょう。今は自分でもよくやっていると思います。ほかの同年代の人たちよりも早く夢をかなえたし、もっと大きな夢を見ることもできるから、いい状況であることには違いありません。でも、10年後や15年後もずっと音楽をやっていられるかは分からないでしょう。うまく行っているときにたくさん見てもらいたい。ステージ上に立つ自分がクレイジーに見えないときが来たら終わり。誰かのプロデュースをするだけになるでしょう。少しずつ準備しています」