ドラマ『ファントム』(原題『幽霊<ユリョン>』)がKNTVで日本初放送されるにあたり、24日午後、東京・練馬文化センターにて第1・2話ダイジェスト版と特番の特別試写会が行われ、主演のソ・ジソブと演出のキム・ヒョンシク監督が舞台あいさつに登壇した。
ソ・ジソブとは『カインとアベル』でタッグを組んだキム・ヒョンシク監督は、ネット社会でのサイバー犯罪の世界を描いた『ファントム』について「これまでになかった新しいドラマをお送りしたかった。また安易によく使っているネットを、自分たちが何気なくやってしまったことが大きな影響力があるということを、サイバー世界も人間が作った世界で、そこに生きていることを伝えたかった」とその制作意図を説明。
さらに、「ドラマを企画する際には、何か新しいもの、既存になかったものは、といつも考えている。難しかったことは、視聴者に難しいと思わせてはいけないと思ったこと。そして、オンラインの犯罪をオフラインの犯罪といかに結び付けていくか。簡単でなければおもしろく見られないと思った」と語った。
ソ・ジソブは、2年ぶりのドラマ復帰作となったこの作品に出演のきっかけを「韓国では今まで見たことがない素材、ということに引かれた。ラブストーリーがなくて、最後までドラマを引っ張っていけるのか、と思ったが…」とちょっとネタバレで率直に明かすと、ファンに「ラブストーリーなくてもいいですか?」と問いかけて笑顔を見せた。
演じたキム・ウヒョンはどんな人物か、と問われると「超エリートで一生懸命頑張る人物」と説明したのち「でも皆さんが今日ご覧になったように2話で死んじゃうので、(その後演じる)パク・ギヨンのキャラのほうに力を入れた」と語った。
キム監督は、ソ・ジソブのキャスティングについて「主人公がワントップで、ラブストーリーがない。だから主人公は重みがなくてはいけないし、演技力がなくてはいけない」とし、「ソ・ジソブさんは『カインとアベル』でもご一緒したが、人間としても素晴らしい人なので、ずっとキャスティングしたかったのだが、すごく頑張ってなんとかキャスティングすることができた」とラブコールが実ったことを説明。
するとソ・ジソブは「僕自身は、次はロマコメをやりたいと思っていたのだが、キム監督が『ファントム』をやろう、と言ってきたので、キム監督だったので、出演を決めた」と相思相愛をアピール。
そして、撮影のエピソードとして「2話の爆破シーンは、化学工場の設定なのだが、実は廃坑で撮った。スタッフはマスクや防護服を着けて撮影していたが、俳優はマスクも使えないので、よく見ると、顔がどんどん黒くなっていく。本当に苦労しながら撮影した」と語った。
また、NGをたくさん出したところは「専門用語がたくさん出てくるシーン」と言い、「でも僕だけでなく、みんなたくさんNGを出した」と笑いながら明かした。
そして最後に見どころをお願いします、と司会者に言われると、ソ・ジソブは「僕が出ますので、最後まで見てください」と笑顔で語ると、キム監督も「ジソブさんが出演します」と言って笑わせ、「思っているよりも楽しく、簡単に見られる。ジソブさんが二役を演じていること、実際のサイバー犯罪を描いているのが見どころ」とした。
ソ・ジソブほか、イ・ヨニ、オム・ギジュン、チェ・ダニエル、G.O(MBLAQ)ら出演の『ファントム』はKNTVにて10月14日に第1話先行放送ののち、11月3日から本放送スタート。毎週土・日曜午後8時45分より。