「あの程度のいざこざで『どうして仲が悪かったの』と聞くなら…メンバー7-8人がみんな仲が良くないということになりますね」
「グループ内いじめ」があると騒動になり、強く批判されているガールズグループのT-ARA。今回の件についてリーダーのソヨン(24)は「今回の件で所属事務所の社長さんを恨みもしたし、(いじめられたとされる)ファヨンにも頭に来ました。けれどもファヨンも私たちと同じくらいつらいとは思います」と語り始めた。
10日、ソウル市江南区の所属事務所オフィスでソヨンに会った。今月6日にスタートした月火ドラマ『海雲台の恋人たち』(KBS第2)でヒロイン、コ・ソラ(チョ・ヨジョン)のいとこクァンスンを演じている。ソヨンは「撮影中、食事の時間になっても、人の視線が怖くて店に行けない」と涙を見せた。
-「いじめ騒動」のさなかにドラマの撮影をしているが。
「『海雲台の恋人たち』に出演していなかったら、もっとつらい思いをしていた気がします。ソン・ヒョンウク演出、パク・チヌク演出がずっと励ましてくださっていることが特に大きな力になっています。父親役のイ・ジェヨンさんをはじめ、チョ・ヨジョンさん、キム・ガンウさんなどの先輩方も『元気出して』と言ってくださいます」
-セリフに釜山方言が多いので演技が大変なのでは?
「外国語のようです。釜山の方言が好きなのでまねてみたことはありますが、演技でやるのはやはり違いますね」
-自分の演技をテレビで見た?
「(首を横に振り)撮影には一生懸命取り組んでいますが、状況が状況だけに、まだテレビをつけたり、インターネットをしたりするのも怖いです。テレビで自分の演技を客観的に見て、反省もしなければならないのに、まだ心の余裕がありません」
-単刀直入に言って「いじめ」はあった?
「私もネット上に『T-ARAのいじめの証拠』というまとめが掲載されているのを見ました。これだけ見れば、本当かもしれないと思ってもおかしくないという気がします。東京でのコンサートで、ファヨンに対しメンバーたちがたくさん不満を抱えていたのは事実です。ファヨンが『脚が痛くて公演に出られない』と言って、私たちがリハーサル中に1人でビューティー・ショップに行っていた間、メンバー同士でもめました。公演終了後、事務所の社長に『今回の件を解決してください』と話しました。それをきっかけにいろいろな事件が続き、ファヨンの脱退につながるとは思いませんでした」
-ファヨンの脱退はメンバーたちが要求したのではないということ?
「そういうことは全くありません。みんな後で記事を見て知りました。所属事務所をとても恨みました。私たちはただ、もめる要素があるのでそれを解決してほしいと言っただけ。こういう形でファヨンが脱退させられれば、バッシングを受けるのは私たちでしょう。でも社長には『ファヨンのためにこういうかたちでまとまった』と言われました。精神的に本当につらかったです」
-メンバーがファヨンをいじめたことはないという意味? 仲が良くなかったのは事実では?
「10代後半から20代前半の女の子が7-8人で共同生活をしているのです。みんな注目を浴びたいし、かわいいと言われたいという気持ちで一緒になりました。いざこざがないわけがありません。毎日ケンカして仲直りして、一緒になっては別れると言います。ファヨンとのいざこざもそうしたものです。それを仲が良くなかったのかと聞かれれば、みんな仲が良くなかったと答えるしかありません」
-いわゆる「いじめ騒動」後にメディアのインタビューを受けるのは初めてだが。
「とても怖かったです。でもほかのメンバーもドラマの撮影に入ります。もうすぐみんなも記者から質問されることになるのです。どうせやらなければならないなら、私が最初にしようと思いました」