この夏は新ドラマのヒロイン対決が例年にも増して熱い。9日スタートのMBC月火ドラマ『ゴールデンタイム』を皮切りに、MBC水木ドラマ『アラン使道伝』(25日スタート)、SBS月火ドラマ『神医』(8月13日スタート)、KBS第2月火ドラマ『海雲台(ヘウンデ)の恋人たち』(同)、SBS水木ドラマ『花ざかりの君たちへ』(8月スタート)、KBS第2水木ドラマ『世界のどこにもない優しい男』(9月スタート)など新作がめじろ押しだ。そうそうたる女優たちの出演が決まっているが、中でも水木ドラマのヒロイン対決は目が離せない。「世の女性たちがあこがれる女優」シン・ミナ、昨年ドラマも映画もヒットしたムン・チェウォン、年上男性の人気を独り占めしているf(x)ソルリの3人がそのヒロインたちだ。
ソルリは『花ざかりの君たちへ』で初めてヒロイン役に挑む。このドラマは1996年から2004年まで連載された日本の人気マンガが原作。けがで失意に陥った走り高跳び選手カン・テジュンと、彼の再起を信じて男子校に男を装い転校してきた女の子ク・ジェヒのラブストーリーだ。このク・ジェヒを演じるのがソルリ。ソルリは「今回、子役の時以来、久しぶりに演技に挑むことになり、とても緊張しているけど、期待もしています。初のヒロイン役で好きなマンガのキャラクターを演じることになってプレッシャーもありますが、楽しいです」と語った。
ムン・チェウォンは昨年に続き今年も正統派のラブストーリーで勝負を賭ける。だが、今回は時代劇でなく現代劇だ。出演する『優しい男』はある男が恋人に裏切られ、その復讐(ふくしゅう)のために記憶を失った別の女性を利用するというストーリー。ムン・チェウォンが演じるのはソン・ジュンギ演じる男性主人公の復讐に利用される女性ソ・ウンギ役。時代劇『王女の男』に続き、再びムン・チェウォンの胸を締め付けられるような切ない演技が期待される。
シン・ミナは『アラン使道伝』で2年ぶりにドラマに戻ってくる。前回のドラマ『僕の彼女は九尾狐<クミホ>』では美女に化けた妖怪・九尾狐役だったが、今度は美人幽霊役だ。『アラン使道伝』は慶尚南道密陽の美しい幽霊「アラン」の伝説をモチーフにしたドラマ。自身の無念の死について真相を知りたいと願っているアランが、幽霊が見える使道(地方官)ウノと出会ったことから始まる出来事を描く。前作の九尾狐が清純で優しい妖怪だとすれば、アランは自己チューでけんかも辞さないハチャメチャな幽霊。シン・ミナは「撮影現場に行く日が待ち遠しいほど楽しいです。2年ぶりのドラマだし、アランはこれまで演じた役よりもずっと『立体的』な役なので楽しみです」と話している。