五輪前にアイドル新曲リリースラッシュ

テレビ出演難しい五輪期間を避けるのが狙い

五輪前にアイドル新曲リリースラッシュ

 BIGBANG、Wonder Girls、f(x)、AFTERSCHOOL、T-ARA、ZE:A、TEEN TOP、Dal★shabet…。

 最近新曲をリリースした、あるいは7月上旬までにリリースする予定のアイドルグループだ。このほかにも2NE1、BEASTなど人気アイドルグループが多数、7月半ばをめどに新曲のリリースを控えている。

 K-POP界の関係者たちは「アイドルグループはできればライバルと新曲の発売時期が重ならないようにするのが普通で、このように10以上のグループが先を争って同時期に新曲を出すのは異例」と話す。そして、その理由として7月27日から8月12日まで開催されるロンドン五輪を挙げた。

 「『新曲をリリースする時期として、国民的な関心がスポーツのスター選手たちに集中する五輪期間中は避けるべき』というのがアイドルグループの共通の思い」(大手事務所関係者)ということだ。「韓国人選手が活躍すれば試合中継の回数が増える。その場合、芸能番組や歌番組の放送が中止される可能性が高い。また、五輪のニュースがアイドル関連ニュースよりも優先され、インターネット・ポータルサイトなど多くのメディアで取り上げられれば、アイドルグループはバラエティー番組などに出演したり、芸能ニュースで新曲をPRするといったプロモーションのチャンスが減る」というわけだ。

 別の事務所関係者も「ロンドンと韓国では時差が8時間あるため、ほとんどの競技が韓国では未明に放送されることになる。それでも五輪の熱気が高まれば、アイドルグループにとってマイナスの影響があるだろう。こうした状況を避けるため、一部アイドルは7-8月の新曲発売を前倒ししたと聞いている」と語った。

 新曲リリースのラッシュで思わぬ影響を受けているのが、歌番組のプロデューサーたちだ。ある地上波テレビ局のプロデューサーは「今年は6-7月初めに新曲を出すアイドルの数が昨年の2倍に上るようだ。ダンスグループが一斉に新曲を出すことで、ステージが単調になってしまうのではと心配だ」と話した。

 別のテレビ局関係者は「最近はアイドルの所属事務所から歌番組への出演依頼の電話が相次いでいる。限られた時間内にできるだけ多くのアイドルがステージで新曲を披露するには、各グループの出演時間を今よりも減らすなど、特別な対策を考えなければならない状況だ」と苦心している。

金城敏(キム・ソンミン)記者
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