インタビュー:JYJユチョン「つらくても意味があるのは…」

インタビュー:JYJユチョン「つらくても意味があるのは…」

 いつの間にかもう3作品目だ。『トキメキ☆成均館スキャンダル』(KBS第2)で彗星(すいせい)のごとく現れ、初めて俳優という肩書きを持った。そして『ミス・リプリー』(MBC)でKBSに続きMBC演技大賞新人賞を獲得。さらに『屋根部屋の皇太子』(SBS)では俳優としていっそう成長したところを見せた。だが「演技に磨きがかかった」と称賛する声に、ユチョンは「そうは思いません」と首を横に振った。

 先月31日、ソウル市麻浦区のホテルでユチョンに会った。地上波3局のドラマで主役を務め、好演した。『屋根部屋の皇太子』で共演した女優ハン・ジミンはユチョンについて「アイドル出身俳優に対する偏見を打ち破ってくれた」と話す。視聴者の評価もほとんどが「磨きがかかった」「一皮むけたようだ」というものだった。

 「演技の味が分かるようになったと思います」。ユチョンの自己評価は少々厳しかった。「プレッシャーをある程度、振り払えた気がします。役そのものに自然に入り込む方法が分かったんです。正式な演技レッスンを受けたことはありませんが、これまで生きてきた経験が大きく役立つということに気付き、それを生かして演じています」

 『屋根部屋の皇太子』はユチョンにとって「ほかのどの作品よりもつらかった作品」だ。1人2役ということで撮影スケジュールはハードだった。撮影期間中にJYJ南米公演が重なったこともあり、タイトなスケジュールをこなさなければならなかった。

 「20話までどうやって放送できたんだろうと思うほどピンチもたくさんありました。第20話の台本が少し遅れたので、2日間で70シーン近く撮りました。『死ぬかな』って。鼻血も出て…。ところが、時間に追われながら撮影すると一瞬一瞬の集中力が高まるんです」

 さらなる困難もあった。ユチョンはこのドラマの撮影期間中に父親を亡くした。JYJ南米公演を終えて帰国、病院の霊安室に直行した後、すぐにドラマ撮影現場に戻った。

 「だからこの作品にいっそう愛着があるんです。正直なことを言えば、すぐには撮影現場に戻る気にはなれませんでした。でも、最初にこのドラマに出ることを決めたとき、ハン・ジミンさんと一緒に撮るシーンが多いということでかなりの責任を感じていました。行かなければならないと思いましたが、いざ現場に行ってみると『つらいんだろう』『きっと大丈夫だよ』と声をかけてくださる方々のおかげで力がわいてきました。何気ない普段の話をしてくださった方も…そうしたことがすべて力になりました」

 ユチョンは俳優として、今後もさらに自らの身にむち打つつもりだ。おととしの『トキメキ☆成均館スキャンダル』以降、年に1本ずつ作品をこなしてきたが、まだまだ物足りない。「もっと仕事をしたいです」。この勢いで俳優として確実な地位をつかみたいという意欲の現れだ。

 「今いろいろな作品を検討していますが、6月中に決めて早く撮影に入りたい気持ちです。入隊前にもっと仕事をしたいんです。兵役を務め終わり、帰ってくるころには30代。20代でできる演技があると思います。今の年齢を生かしてみたい。時間が本当に早く流れていく気がします。もう6月ですが、今年は入隊前にもっとたくさんのことをして、2013年を迎えられればいいですね」

写真=ハン・デウク記者

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キム・ヨンファン記者
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