7日、映画『ただ君だけ』に主演したソ・ジソブとハン・ヒョジュが映画のPRのために訪日、東京・ホテル西洋にて記者会見を行った。
『ただ君だけ』は、男女の愛という普遍のテーマをチャールズ・チャップリンの名作『街の灯』をモチーフに、ボクサーでチャンピオンになった経験を持ちながらも暗い過去のために心を硬く閉ざしたチョルミン(ソ・ジソブ)と、事故により視力を失いつつもいつも明るくはつらつとしているジョンファ(ハン・ヒョジュ)の珠玉のラブストーリー。
ソ・ジソブは、胸がときめいたシーンとして「二人が出会った駐車場のボックス」だと言い、ハン・ヒョジュは「川辺で石を探すシーンで、チョルミンが初めてジョンファの手を取るところ」と恋に落ちた瞬間を語った。
撮影の苦労したシーンとして、ソ・ジソブは「ボクサーの役だったのでアクションシーンの準備は大変でしたが、それよりもチョルミンがジョンファを愛するという感情を維持するストレスが大変でした」と明かした。
ハン・ヒョジュは「視覚障害者の役なので、その障害を表現することが荷が重かった部分です。それと彼に対して愛情が徐々に高まり、その感情を維持することが大変でした」と答えた。そして視覚障害者の役作りについて「表現に悩みました。ドラマやドキュメンタリーで勉強し、実際に視覚障害者の方に会い生活習慣を身近に感じました。しかし、撮影前は準備が足りないと思っていましたが、撮影中に表現に変化が現われたようです」と説明した。
初共演となった二人だが、ソ・ジソブはハン・ヒョジュについて「テレビで見たときは、ハツラツと弾けたイメージでしたが、実際に共演したら、いつも俳優として悩んでいる姿に驚きました」との印象を語った。一方ハン・ヒョジュは、ソ・ジソブについて「先輩(ソ・ジソブ)は温かく余裕のある雰囲気の方だと思いました。撮影現場で私自身に欠けている部分を補い、私の気持ちを楽にしてくれる人です」と語った。
また、チョルミンが「アジョシ(おじさん)」とジョンファから呼ばれていることについて、ソ・ジソブは「彼女は映画の撮影前・撮影中・撮影後も僕を『アジョシ』と呼んでました。先ほど『先輩』と言いましたが本当に久しぶりに呼ばれて(笑)…ニックネームみたいなものなので」と言い、最後に「実際、『アジョシ』と呼ばれることが多くなった」と付け加え笑わせた。
映画のような恋愛についてソ・ジソブは「恋愛と言う単語は素晴らしい単語ですが『愛』というのは、犠牲が伴うと思いますが、その犠牲が力となり恋愛をうまくリードするといます」と所感。ハン・ヒョジュは、「実際にはありえないストーリー」としながらも「このような愛の形は憧れ、つらく難しい…。しかし、多くの女性なら一度は経験してみたい愛だと思います」と女性ならではの恋愛感を語った。
『ただ君だけ』は、30日より丸の内ピカデリーほかにて全国ロードショーされる。