エリック、ハン・イェスル主演ドラマ『ラブ・ミッション~スーパースターと結婚せよ!~』を除隊後初のドラマ作品に選び、ファンの前に帰ってきた俳優イ・ジヌク。ハン・イェスル演じるミョンウォルの上司である北朝鮮のスパイという役どころを演じたが、久しぶりの作品で見事復帰を果たしたイ・ジヌクがその思いを語った。
―3年ぶりのドラマ出演でしたが、出演した感想は。
「『ガラスの城』以後3年ぶりの作品だったので負担もあったし緊張感にあふれていました。久しぶりにカメラの前で演技するとなかなか集中もできなくて困った時もありました」
―『ラブ・ミッション~スーパースターと結婚せよ!~』のみどころは。
「韓国と北朝鮮の男女の愛を扱った特別なドラマで、それぞれキャラクターの魅力がはっきりしていて、愛情を持って見ると大変面白く感じられると思います。政治的な面よりはむしろ純粋な意味の理念を伝えたかったので、決して重苦しくなく、楽しく見られるドラマです」
―軍隊生活での経験が演技に役立った点はありますか。
「役柄は北朝鮮のスパイの少佐ですが、団体、人民のための犠牲精神に似たような感じは軍隊生活でも感じましたので違和感なくできましたが、むしろスパイものということで007シリーズや『ボーン・アイデンティティ』シリーズを見て、演技の参考にしたんです。スパイ映画は全部面白いですからね(笑)」
―チェ・リュは常に自分の気持ちを抑え、ひたすら任務遂行のために耐えるキャラクターでしたが、感情を抑えるのが難しかったり、苦しかったことはありませんでしたか。
「最初はチェ・リュも、自身の感情がよくわからない部分があったと思います。家族のような感情なのか、自身が守りたい相手としての感情なのか、男としての愛の思いなのか…ただ、韓国でスパイとして過ごし、いろいろな物事を見て感じ、知らないうちに資本主義社会に慣れていったのではないかと思います。それでミョンウォルがカンウを愛しているのを見て、もしかしてああいうことが本当の幸せなのかも知れない、と感じ、自分も片思いの相手に思いを伝えたのだと思います」
―ミョンウォルへの募る思いの一方で、女優インアのボディーガードとしてインアのそばにいるわけですが、インアに対してはボディーガードとしての感情だけなのか、それとも恋まで発展するのか…どんな感情で演じましたか。
「インアへの思いは人としての憐憫(れんびん)の情だけだったのではないでしょうか。自分がミョンウォルも片思いをしているからこそ、インアが自分を好きだということは気づいているし、インアに自分がつらい思いをさせているだろうと感じて、心から同情したと思います」