迫力あふれるモーターボートの供宴「2012昌原国際モーターボートグランプリ大会」が海洋レジャースポーツ都市、慶尚南道昌原市鎮海で開催された。
今年で5回目を迎える同グランプリは昌原市が主催、MBC慶尚南道と韓国パワーボート連盟が主管する国際大会だ。
12日に選手登録が始まり、13日午前に鎮海楼で開幕式が行われレースがスタートした。競技種目は韓国の競艇レースK-450、国際レースKT-1、水上バイクの3部門で行われた。
このうちKT-1は最高時速140キロ、90馬力のボートで1100メートルの水上トラックを10周して競う国際公認ボートレースだ。KT-1と水上バイク部門には韓国をはじめ、スペインやスロバキア、エストニア、ポーランド、アルゼンチン、ポルトガルの7カ国から選手・役員ら約100人が参加、国際大会らしい迫力満点の雄姿を見せた。
特にKT-1のボートは従来のOSY-400に代わるパワーボートで、アジアで初めて昌原のレースに登場し、関係者の注目を一身に浴びた。
一方、K-450はプロペラ推進方式の高速競技艇で、600メートルの水上トラックを3周して着順を争う国内レース。このボートは最高時速80キロ、50馬力で、「K」は「コリア」の頭文字、「450」は排気量450ccを意味する。
レース結果は、KT-1がスロバキアのトーマス・サマク選手、水上バイクは韓国のチョ・ヨンヒ選手=サン・スペース所属=、K-450は同じく韓国のユ・グンヨン選手=レース事業本部所属=が1位をマークした。
昌原市の海は水深が一定で浮遊物がないなど海洋インフラに恵まれているほか、ボート係留施設も整っている。また、韓国で3番目に長い全長321.14キロという海岸線があることから、海洋レジャー産業の重要拠点として脚光を浴びている。
昌原市海洋開発事業所のアン・テミョン海洋政策課課長は「昌原市は国際的な海洋レジャー観光都市として成長を続けている。ヨットやボートなど海洋レジャースポーツ人口を拡大し、これを土台に当市の海洋レジャー産業を発展させ、地域経済の活性化に寄与したい」と述べた。
さらに、昌原市では7月7日から13日までの期間、東アジア海域内の発展戦略協力を促進・継続を目指す「2012東アジア海洋会議(EAS Congress)」も開催される。
今回の会議は、東アジア各国の政府機関・国際機関・非政府組織(NGO)団体などおよそ1500人の専門家らが参加し、地球温暖化による海面上昇や沿岸侵食など海洋環境問題について話し合う予定だ。