昌原でIAEC世界総会開催、アジア初

教育・環境専門家会議

昌原でIAEC世界総会開催、アジア初

 スペインはもちろん、欧州でも最も汚染がひどかったコンゴスト川。誰も訪れることのなかったこの川だが、ここ10年間でコンクリート製堤防やゴミをなくし、鳥や魚が憩う生き物たちの天国に変わった。地元住民は川沿いに家庭菜園を作り、自ら環境モニタリングをしながら、川と共に暮らしている。

 本来の生態系を取り戻したコンゴスト川のケースなどを挙げ、環境の大切さを伝えようと、世界157都市の市長や環境・教育分野の専門家たちが一堂に会した。

 アジアでは初めて、慶尚南道昌原市で国際教育都市連合(IAEC)の世界総会が開催されたのだ。今回の昌原IAEC世界総会は「緑豊かな環境、創造的教育」をテーマに、4月25日に昌原コンベンションセンターで開幕、29日に幕を下ろした。

 26日に行われた開幕式には金滉植(キム・ファンシク)首相、金斗官(キム・ドゥグァン)慶尚南道知事、朴完洙(パク・ワンス)昌原市長、世界157都市の市長、41カ国343都市の関係者、国連教育科学文化機関(ユネスコ)など国際機関関係者ら約2000人が出席した。

 IAECのジェラルド・アルダヌイ議長代行は「環境を尊重する教育こそ必要。環境教育により人間と自然が調和をもって暮らしていける。自然を破壊しない再生可能エネルギーを開発・普及していかなければならない」と強調した。

 総会3日目の27日午前には、今総会の主要会議である「市長団円卓会議」が行われ。円卓会議はオーストラリアのキャシー・オク・メルボルン市議会議員の司会で、朴完洙昌原市長、フィンランド・テムフェレブ市長、タイ・プーケット市長が出席し「緑豊かな環境、創造的教育」について討議が行われた。会議で朴完洙昌原市長は自転車利用活性化のため2年間、自ら自転車で通勤したことや、同市が自転車モデル都市に成長した経緯を説明した。

 その後、IAEC記念公園では、総会の開催成功を記念する記念碑の除幕式が行われた。記念碑には昌原宣言文が刻まれており、快適な都市生活のため創造的教育や緑豊かな環境を作るべきだという内容が盛り込まれた。IAECが発足して20年たつが、IAEC世界総会の記念碑が建てられたのは昌原市が初めてだ。

 IAECは1994年に創設され、34カ国450都市が加入している。本部はスペインのバルセロナにあり、隔年で開催される総会では各都市の優秀教育事例を共有する。

 昌原市のイ・ミョンオク教育法務担当官は「アジアでは初めて開催されるIAEC総会のため、昌原市を世界に知らせるいい機会になった。昌原市は市営レンタル自転車システム『ヌビジャ』をはじめ環境施策を多数行っており、環境都市の模範になっている」と語った。

昌原でIAEC世界総会開催、アジア初


昌原でIAEC世界総会開催、アジア初

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