SUPER JUNIORのリーダー、イトゥクが涙をポロポロとこぼした。つらかった幼少時代を振り返った瞬間、気持ちが抑えきれなくなったのだ。いつも明るく笑い、ジョークを飛ばしているイトゥクの別の面に、ファンも胸が締め付けられた。
27日夜に放送された『MBCスペシャル』の「SUPER JUNIOR、K-POPの伝説を夢見て!」編では、このほどフランスのパリで単独コンサートを行ったSUPER JUNIORの各メンバーに迫った。
イトゥクはチームリーダーとして責任感が強い。どんなにつらいことがあっても表に出さず、黙々と年下のメンバーたちを励まし、率先して模範を示す、その温かいリーダーシップが印象的だ。シンドンは「僕はアイドルとしてやってはいけないことをたくさんした。でもイトゥク兄貴は何も言わない。時間がある程度たって整理できたときに初めて、そっと呼び寄せてアドバイスをくれる。いつも申し訳ないと思いながら感謝している」と語った。
イトゥクはしんが強い。2002年にデビュー話が白紙化され、レッスン生生活が予想以上に長くなったという。でも「そうした時代を耐え抜いてこなかったら今の僕はなかっただろう」と当時を振り返った。
つらい思いをした時期については「5年間レッスン生をしていたので『本当に僕はデビューできるのだろうか。成功できるのだろうか』と悩んだ。それから『僕はどうしてこんなに不幸なんだろう。もう少し裕福な家に生まれていたら幸せだったのでは』とも思った」と語った。
スタッフが「恵まれない家庭環境とはどういうものだったのか」と聞くと、イトゥクはカメラを直視できず、言葉も続けられないまま目を真っ赤にした。
そして「これまで話したことがない」と言ってこらえきれずに涙をこぼすと「実は両親の仲が良くなかった。両親は本当によくけんかをしていた。それに、たくさんたたかれた。小学校のときからストレスをものすごく受けた。父はただ怖くて、嫌な存在だった。だからレッスン生時代に『僕は本当にこうしたこと(芸能人)をしていていいのだろうか』と悩んだ。とにかく早く成功したいと思った」と、知られざる家庭事情を打ち明けた。