オダギリジョー、チャン・ドンゴン、ファン・ビンビン、カン・ジェギュ監督が19日、都内ホテルで映画『マイウェイ 12,000キロの真実』の来日記者会見を行った。
オダギリは、「緊張、心配、不安という気持ち。日本では、戦争映画を作ることもないし、あまり見る機会もないと思うが、監督は『シュリ』『ブラザーフッド』と日本でも大ヒットした歴史に残る監督といわれている。戦争映画の醍醐味というものをフィルムに焼き付けていると思うので、是非期待してほしい」と語った。
チャン・ドンゴンは、「日韓ほぼ同じ時期に公開されるということは初めてなので、いつにも増して緊張している。その一方で、皆さんがどのように見てくださるのか期待で胸を膨らませている。1年近い歳月をかけてスタッフ全員苦労して作った作品なので、たくさんの愛情と声援をよろしくお願いします」とコメント。そしてファン・ビンビンは「監督、俳優が苦労して撮ったので、応援してください」とした。
そして、カン・ジェギュ監督は「シナリオから作品が完成するまで4年かかった。日・中・韓で多くのキャストとスタッフが集まって渾身の力を集めて作った作品。日本と韓国が映画を通じて少しでも近くなって、お互い理解する上で、この映画が1つのきっかけになればと思っている」と力説した。
激しい戦闘シーンや過酷な現場状況下での撮影だったが、オダギリは、「きつかったですね。この世のものとは思えないほど。僕の経験にない規模の戦闘シーンの毎日だったので、皆さんの想像を遥かに絶するひどい現場だった(笑)。本物の戦車を使ったが、戦車が行き交うような現場は見たこともないし、マシンガンを撃ちまくるというような映画は今後もないと思うので、良い経験をさせてもらった」と撮影のエピソードを語った。
チャン・ドンゴンは、「監督とは、7年前に『ブラザーフッド』でご一緒しているので、戦争映画は経験している。初めは、戦争映画が初めてという俳優たちにアドバイスをしていたが、現場に行ってみると以前の経験は、全く役に立たないという状況。そのくらいスケールの大きなシーンがたくさんあった。特に一番苦労したのは、寒さ。マイナス17度という極寒の中で、薄い軍服の中に肌着を何枚も重ね着して撮影に臨んだ。寒さが一番記憶に残っている」と明かした。
映画の見どころは、と尋ねると、オダギリが「とにかく、ひとりでも多くの方に見てほしい。見どころとかは、書かなくていいです(笑)。見て欲しいということが伝わればいい」と答えるとチャン・ドンゴンが「ソノトオリデス」と日本語で同意。さらに「オダギリさんと心境は同じです。日本の方は、あまり見たことのないスケールの戦争シーンなので、新鮮に映ると思う。視覚的なおもしろさ、プラス二人の男性間のストーリーに注意を傾けながら見てもらえれば、面白く見てもらえると思う」とPRした。
なお、会見に先立ち、東京・新宿バルト9にてプレミア試写会が行われ、彼らはこちらでの舞台あいさつにも登壇した。『マイウェイ 12,000キロの真実』は2012年1月14日より全国ロードショー。