主人公イ・シン役をキム・キュジョン(SS501)とソンモ(超新星)がダブルキャストで務めることで話題のミュージカル『宮』東京公演が16日、東京国際フォーラムホールCでスタートした。
23日まではソンモ出演。シン・チェギョン役、イ・ユル役もダブルキャストだが直前までどちらが出演するか明らかにされず、16日から18日までは京都公演でも出演したチェ・イェスルとチャン・ユジュンが務める。
初日の公演では、ソンモが初ミュージカルの緊張感もあってか、声が十分出ていない感もあったが、情感たっぷりな歌、そして落ち着いた演技でこれまでの超新星のメンバーのひとりという存在から脱却。ソフトな彼らしい雰囲気のシンは、これまでの他のシン役俳優とは一味違うが「皇太子」イメージにぴったりと感じさせた。
また、チェ・イェスルとチャン・ユジュンは京都公演も経験済みで余裕を感じさせ、脇のキャストもときにはコミカルに、ときにはシリアスに迫力の歌声と演技で舞台全体を盛り上げた。随所に日本語のアドリブが入ったり、京都公演よりもダンスシーンが増えるなど、演出にも進化がみられた。
観客は、ソンモの一挙手一投足に興奮を隠せない様子で鑑賞。コンサートではないため、声援は抑えながらもラブシーンやソンモの歌のシーンでは大きな拍手とともに悲鳴のような歓声が幾度となく沸き、舞台に引き込まれる様子が見てとれた。
終演後、「のどの調子が悪くて、声が出なかった」と明かしながらも、ホッとした様子を見せたソンモ。監督が舞台に登場、ソンモについて「キャスティングが遅かったので準備の時間が少なかったにもかかわらず、見事に演じてくれて、素晴らしかった」と称賛。その韓国語のあいさつをソンモが照れながら通訳し、観客からはより大きな拍手が送られた。
一方、24日から千秋楽の30日までシン役を務めるキム・キュジョンは京都公演に続き3度目の出演。京都公演では少しツンデレな感じのシンを演じたが、その後ソウル公演も経て、さらに磨かれた歌、演技を披露してくれると期待されている。