11月公開3作品、主演カップルは「年上女性＆年下男性」

　11月公開予定の韓国映画3作品は、年上女性と年下男性カップルの甘いロマンチック・コメディーという共通項を持っている。

　キム・ハヌル＆チャン・グンソクの『きみはペット』、ソン・イェジン＆イ・ミンギの『不気味な恋愛』、ハン・イェスル＆ソン・ジュンギの『ちりも積もればロマンスになる』の3作品が公開を控えている。これらはすべて、貫禄（？）ある30代の女優とフレッシュな20代の男優カップルという共通点を持っている。女優側がはるかに先輩なので、3カップルともクレジットで、女優の名前が先に出るという点も同じ。どう組み合わせても興味がわく3カップルを比べてみた。

■最大8歳差までカバー可能

　3組のうち、一番年の差があるカップルは8歳差のキム・ハヌル＆チャン・グンソク。キム・ハヌルは1979年生まれで32歳、チャン・グンソクは1987年生まれの24歳にすぎない。キム・ハヌルが20代前半で主役級のスターとなっていたとき、チャン・グンソクは小学生だったというわけだ。能力はあるが、寂しい30代の独身女性と可愛さが最高の武器の20代「ペット男」にぴったりのキャスティングだ。

　次に年の差があるのは、4歳差のハン・イェスル＆ソン・ジュンギ。ハン・イェスルは1981年生まれで30歳、ソン・ジュンギは1985年生まれで26歳だ。彼らも年の差があるうえ、ハン・イェスルの活動期間が長いので、確実に年上女性＆年下男性カップルに見える。『不気味な恋愛』のソン・イェジンとイ・ミンギが、3歳差で一番差がない。ソン・イェジンは1982年生まれで29歳、イ・ミンギは1985年生まれでソン・ジュンギと同じ26歳だ。

■劇中での年齢は？

　年の差カップルをキャスティングしたからといって、劇中でも年の差カップルとして登場するとは限らない。年下男を「ペット」として面倒を見るという設定の『きみはペット』を除き、ほかの2作品は、登場人物が年の差カップルに設定されてはいない。

　『不気味な恋愛』で、幽霊を見る女性役のソン・イェジンと魔術師役のイ・ミンギは、同年代の男女として登場。ソン・イェジンはすでにドラマ『個人の趣向』でも、24歳のイ・ミンホと同年齢として登場し、イ・ミンギは前作の『クイック!!』で、実際には年上のカン・イェウォン（1980年生まれ）より、年上として登場した。

　『ちりも積もればロマンスになる』のハン・イェスルとソン・ジュンギも、年の差カップルとして登場していない。しかし、ハン・イェスルがはるかに“分別のある大人”として登場し、若干年上女性の印象を与えるという。

■年の差カップルでは独特な素材が…ペット男、心霊、魔術、お金集め？

　『きみはペット』は、原作漫画からセンセーショナルを巻き起こした「ペット男」という素材を扱い、『不気味な恋愛』は心霊ホラーとロマンチック・コメディーが絶妙に入り混じっている。さらに、イ・ミンギが魔術師として登場し、不思議なビジュアルまで加わる予定だ。また、『ちりも積もればロマンスになる』は、「88万ウォン世代」の痛みを代弁するように、貧困な男女のお金集めを映画の第1目標にした。大変な状況でお金がなくても、恋愛はしなければならないという内容だ。

　女優のネームバリューが大きい年の差カップルを主人公にしたという点が同じなだけに、差別化のため、さまざまな異色素材を扱った3作品のロマンチック・コメディーは、すべて11月に公開される。