インタビュー:G.NA、歌もルックスも「Top Girl」

デビュー1年で「次世代の歌姫」に

▲ 新世代の実力派ソロ女性シンガーG.NAは「ルックスやダンスだけでなく、歌唱力も認めてくださるファンが多いので感激です」と語った。/写真提供=キューブ・エンターテインメント

「同期のユイよりデビュー遅れたけど、転ぶたびにまた立ち上がってきた」



 G.NA(24)はステージですらりと伸びる脚や華麗なダンスを披露、ストレートな歌詞で恋する気持ちを歌ってきた。それでも「勝負できるのはルックスとダンスだけ」と勝手に決めつけてはいけない。

 G.NAのアルバムを聞いてみると、バラードからソウル、R&B、ヒップホップまで見事にこなし、か細いが深い余韻が残る声と合っている。2ndミニアルバムをリリースするとたちまちリード曲のダンスナンバー『Top Girl』がヒット、女性ソロシンガーとしてその地位を確固たるものにしたG.NAに6日、インタビューした。

 「わたしはTop Girl、ピチピチHot Girl/恋するGirlとろけるGirl/魅力はじけてBoomあっという間にBoom…」。「歌詞がとてもシンプルで刺激的なのでは?」と聞くと、真顔で「イケてる女の子の自慢話のように聞こえますが、本当は挫折した人たちに『トップガール(あるいはトップボーイ)』と呪文(じゅもん)を唱えて自信を持ってほしいという応援歌なんです。もちろん、わたし自身のこれまでの歩みとも無関係じゃないですけどね」と答えた。

 昨年デビューし、今年初めに『Black & White』でK-POPランキング1位になったG.NAだが、その歩みは決して順調ではなかった。カナダ育ちで、2005年にレッスン生としての生活をスタート、ガールズグループの補欠メンバーに抜てきされた。ところがデビュー直前、プロダクションの台所事情が悪化し状況が一転してしまった。その時のメンバーがWONDER GIRLSのユビン、AFTERSCHOOLのユイ、Secretのヒョソンなどだ。仲間たちがアイドル界のスターになっていくのを横目に3年間待った。「スターになってほしいというファンたちが、ネットの掲示板に『G.NAさんのおかげで希望が持てる』と書き込んでくれるんです。歌だけでなくストーリー性で誰かに希望を与えられるのがうれしいですね」

 G.NAのパワーが最大限に発揮されるのが部隊慰問公演だ。デビュー2年目だが、兵士たちの間ではIU(アイユー)、少女時代、KARAなどとともに「女神」と呼ばれている。「(兵士たちの間で)わたしの人気は本当にすごいですよ。サイン会をすれば休暇中の兵士たちも部隊に戻ってくるほどです」

 今回のアルバムのリード曲「Top Girl」はダンスナンバーだが、ほかの収録曲を見ると「Banana〕はヒップホップ、「イヤ」はミディアムテンポ、「Without You」はバラードと、ジャンルは多岐にわたる。ところが、G.NA自身が作詞した「Banana」が非難を浴びた。「Banana」という言葉が体の特定の部分を意味しているのではないかと問題になり、事実あるテレビ局の審議で引っかかってしまったのだ。「全然気付きませんでした。『扇情性』という言葉がどういう意味かも知りませんでしたから(笑)。歌詞の『go bananas』という表現は『go crazy』のように『クレイジーになる』という意味です。人によって受け止め方が違うので仕方ないですね」。

 アルバムを3枚出す一方で、RAIN(ピ)と「恋人ができたらしたいこと」、フィソンと「初めまして」をデュエットで歌った。「パートナーに恵まれてラッキーですね」と言うと、G.NAは「一度も合コンをしたことがないから、音楽の中だけでもこうして恋をしてみなくちゃ」と笑った。レッスン生時代の苦労、兵士たちの熱狂的な反響、一部アンチの悪質な書き込みなどいろいろなことを経験し、G.NAは「大人になった」と話す。「転ぶたびに立ち上がることを繰り返してきました。歌は、わたしが立ち上がれるように元気をくれる、人生というブログのBGMみたないものです」。

鄭智燮(チョン・ジソプ)記者
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