元気をもらおう! 錦山世界高麗人参エキスポ

▲ 千年前の高麗人参(右下)はエキスポに訪れた来場者の関心の的となっている。

 忠清南道錦山は、道を歩いているだけで元気になれる気がする所だ。どこに行っても高麗人参の香りが漂い、夏の終わりの健康ツアーにはぴったりの場所だといえるだろう。

 夏の暑さで疲れ切った心と体をよみがえらせてくれる「2011錦山世界高麗人参エキスポ」の会場を訪ねてみた。

▲ 「人体体験館」で、外国人の親子が高麗人参の版画を楽しんでいる。



 秋の始まりを知らせるコスモスが揺れる道路を走り、エキスポ開催地である錦山郡錦山邑の国際高麗人参流通センターに到着した。まだ午前中の早い時間であったにもかかわらず、多くの人々が並んで入場しており、エキスポの人気ぶりを実感させた。

 9月2日から10月3日までの32日間にわたり開催される同エキスポのテーマは「生命の根、高麗人参」。2006年に開催されて以来、5年ぶりとなる同イベントだが、今回のエキスポはあらゆる面でワンランク進化していた。



 まず、たくさんの展示と体験コーナーが目に付く。イベント会場は「生命エネルギー館」「高麗人参館」「立体映像館」「健康微笑館」「人体探検館」「生命産業交流館」、「錦山名医館」という七つの展示館と四つの体験場に分けられ、ここで計59のプログラムが行われている。

 メーン館となっている「生命エネルギー館」では、千年前の高麗人参を展示し、発展する高麗人参産業の過去と現在、未来を紹介している。今回のエキスポの目玉はこの「1000年前の高麗人参」の実物と、デジタル画像で再現された展示物だ。

▲ 「生命エネルギー館」では千年前の高麗人参をデジタル画像で展示している。



 釜山の円光寺にある仏像の腹蔵(仏像の腹部に収められた経典や高僧の遺骨)と一緒に出土し、世間をあっと驚かせた千年前の高麗人参と、デジタル画像で再現された展示物を目の前にして、来場客たちは感嘆の声を上げている。

 「高麗人参館」は、高麗人参の歴史、効能、活用など、高麗人参に関する全般的な説明をしている所。特に1階にある立体映像館では、高麗人参をテーマにした4D(四次元)立体アニメーションが初めて公開され、観覧客の五感を楽しませている。

▲ 立体映像を五感で体験できる4D体験館を楽しむ学生たち。



 高麗人参が人体にどのように吸収されるのかを説明した「人体体験館」では、人体の臓器の模型をパズルのように組み合わせるなど、多彩なプログラムが実施されている。ここは子どもたちの目の高さに合わせて小ぢんまりとした空間になっているため、家族連れに人気がある。

 エキスポを企画・指揮しているハン・チャンヒ錦山世界人参エキスポ組織委員会事務総長は「高麗人参を通じて健康と楽しさを伝えるフェスティバルであり、韓国の高麗人参産業を発展させるためのイベント」とフェスティバルの趣旨を説明した。

 このほかにも組織委員会は、来場者を楽しませるさまざまなイベントを準備し、テーマ空間の「天下壮士(横綱)サムドゥンイ」、海外の伝統文化公演、高麗人参採り体験、高麗人参料理フェスティバルなど、51種のイベントを実施する予定だ。

▲ 「健康微笑館」では展示物を利用し、高麗人参を分かりやすく説明している。



■錦山世界高麗人参エキスポで最高の食べ物は?

 「健康フェスティバル」ともいえる高麗人参エキスポの最大の楽しみは、最高に体にいい高麗人参料理を食べられるということ。数多くの高麗人参料理の中で、どれが一番人気があるのだろうか?

 来場者が一口食べて歓声をあげるのは「高麗人参の天ぷら」。採りたてで乾燥させていない高麗人参の天ぷら(一つ1500ウォン=約104円)に高麗人参のマッコリ(1杯1000ウォン=約70円)を飲めば、疲れが吹き飛ぶかのようだ。錦山高麗人参ホテルのロータリーの前の屋台で販売している「高麗人参の天ぷら」も美味。わずか2500ウォン(約172円)で小腹を満たすことができ、高麗人参を味見することもできる。

▲ 錦山世界高麗人参エキスポに入場するため、午前中から列をつくる来場者たち。



 このほか、高麗人参エキスポ会場ではさまざまな高麗人参料理を食べることができる。高麗人参とシーフードの韓国風お好み焼き、高麗人参そうめん、高麗人参入りの豚足など、老若男女誰でも食べられるメニューがそろっており、グルメな来場者を満足させている。



■2011錦山世界高麗人参エキスポ
入場料:大人5000ウォン(約350円)、中高生3000ウォン(約210円)、子供2000ウォン(約140円)

チョソン・ドットコム・メディア取材チーム

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