インタビュー:シン・セギョン「マチルダの足元にも及ばない」(下)


 憧れのトップスター、ソン・ガンホとの共演については「とにかく光栄」と思える毎日だったという。「最初に会った時よりも、8カ月間一緒に撮影をしながら見た姿の方がずっと素敵だった」と照れくさそうに微笑むシン・セギョン。

 映画を通じてこれまで知らなかった自分自身を発見したのも大きな収穫だった。

 8才の頃、ソ・テジの5thアルバムに収録されていた「Take 5」という曲のポスターのモデルとしてデビューした後、映画『マイ・リトル・ブライド』、『シンデレラ』などで子役俳優として活動してきたシン・セギョンは、はっきり自分を主張しなければならない映画の撮影は苦手だった。

 「芸能活動ではいつも一番年下で、おとなしくしているのが礼儀だと習ったせいか、自分の考えや主張を強くアピールするのが難しかった。でも、今回の作品の撮影で、監督が『自分で何が疑問かを考え、それを解決してぶつかって、それについて意見してみろ』と何度もおっしゃったので、私にも変化が必要なのだと思いました」とシン・セギョンは話す。

 また、「そういう点で少し戸惑ったけれど、撮影しているうちに、どうして監督がそんな風におっしゃったのか分かりました」と満ち足りた表情で話した。

 昨年、『明日に向かってハイキック』で一躍スターに躍り出た後、SHINeeのジョンヒョンと交際・破局を経験したシン・セギョンにとって、この1年半は今まで以上に自らを大きく変化させた時間だと感じているという。

 「できるだけ心の平穏を維持することが大切だということを知りました。まだ若すぎる年齢だからこそ、いろいろなことに心惑わされないように気をつけています。上向きの時もあれば下向きの時もあるから、ただ自分に与えられた幸運をありがたく受け入れるという姿勢で頑張ります」と20代前半の女の子らしくない大人びた一面も見せた。

チャン・ソユン記者
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