インタビュー:シン・セギョン「マチルダの足元にも及ばない」(上)

 「映画『レオン』のマチルダに似てるって? 足元にも及びませんよ(笑)」


 女優シン・セギョンが、暗い過去を持つ殺し屋の役でスクリーンに戻ってきた。それも大物俳優ソン・ガンホとの共演だ。9月1日に公開される映画『青い塩』(イ・ヒョンスン監督)で、シン・セギョンは元暴力団のボス、ドゥホン(ソン・ガンホ)を殺すよう命じられた魅力的な殺し屋セビンの役を演じ、イメージチェンジを図った。

 これまでの清純で女らしいイメージからは想像もできないような役だ。この役を演じるため、髪型もシャープなイメージの漂うシャギーカットに変え、スモーキーメイクにも挑戦した。

 シン・セギョンは「男っぽいイメージを出そうとしたことが、むしろ少女っぽい感性を出すことにつながったようです」と笑った。

 昨年、シチュエーションコメディー『明日に向かってハイキック』(MBC)で一躍スターに躍り出たシン・セギョンが、映画『青い塩』を選んだのは、シナリオに登場する二人の男女の関係に引かれたためだとか。

 実際、映画の中でドゥホンとセビンは、これまでの韓国映画にはない独特な関係でつながっている。

 「二人の関係ははっきり表面的には出ないけれど、お互いを大切にしながら、頼り合い、慰めを得ているというか…。孤独な二人が互いの人生に似た部分を発見し、支えあっている関係という感じですね」とシン・セギョンは説明する。


 そんな二人の見え隠れする感情が、作品全体に漂っている。

 このような感情を色で表現できるかという質問には、「濃い青という感じ」という返事が返ってきた。

 役作りのため、シン・セギョンはさまざまなことに果敢に挑んだ。バイクの免許を取り、多少危険なオートバイのアクションもこなし、元射撃の選手というセビン役をよりリアルに演じるため、射撃の練習や体作りのトレーニングにも励んだ。

 シン・セギョンは「役作りのため、運動することに多くの時間を注ぎました。自分はそれほど運動神経がよくないということに気がつきました(笑)」と話した。そのせいか、ハ・ジウォンなど、アクション派の先輩女優の姿を見るとうらやましくて仕方ないという。

 少なくないアクションシーンでは、イ・ヒョンスン監督が気を使ってくれたとのことだ。「監督が『射撃はなかなかうまい』と誉めてくださいました。撮影の効率を上げるために色々気を使ってくださって…」と笑った。

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