韓国CM業界、異性モデル起用が増加中(下)

■消費者の目を引くのに「効果満点」


 イ・スンギも、最近3年連続で大手電子メーカーのキムチ冷蔵庫のメインモデルに抜てきされた。「キッチン家電の広告モデルは女性」という固定観念を壊し、キッチン家電市場で男性モデルとして定着した。

 最近、人気裏に幕を閉じたドラマ『最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~』(MBC)では、イ・スンギの冷蔵庫のCMがネタとして使われた。ドッコ・ジン(チャ・スンウォン)が「ク・エジョン(コン・ヒョジン)を『鋼鉄心臓』に出演させなければ、冷蔵庫のCMを奪うぞ」と脅迫すると、イ・スンギが「冷蔵庫は僕のテリトリー。入ってきたら、ただじゃおかない」と反撃し、笑いを届けた。


 3月にユ・インナが、ひげそりのモデルに抜てきされたことも衝撃的だった。このメーカーはデビッド・ベッカム、ティエリ・アンリ、朴智星(パク・チソンなど世界的なスポーツ選手をモデルに起用してきた。女性がモデルを務めるのは、ユ・インナが初めて。男性にひげそりや肌の重要性を伝えるには、同性モデルより、異性モデルが効果的だということだ。

 広告企画会社の第一企画ソン・ジュンホさんは「女性をターゲットにする製品広告で、女性モデルを起用するという公式が崩れたのはだいぶ前だが、何の理由もなく、男性モデルを起用するわけではない」と話した。

 続けて「女性をターゲットにした製品が感性的にアピールする場合、男性モデルを使ってもいいが、機能を説明する必要があったり、機能性を強調すべき場合、同性モデルがふさわしい」とし、「女性製品の広告に男性モデルが登場すれば、ひとまず希少性という点から、目を引くのに効果的」と説明した。

シン・サンミ記者
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