昨年7月にドラマ『美男<イケメン>ですね』が日本の地上波テレビ局で放送された。視聴率は5‐6%と同時間帯の2‐3位にとどまっていたが、夏休みに入り6.9%をマーク、同時間帯1位になってヒットした。それから1年、『美男<イケメン>ですね』の主演俳優チャン・グンソクは、日本列島を揺るがす韓流スターに成長した。
チャン・グンソクがリリースしたシングル「Let me cry」は日本のオリコンランキングで1位になり、日本の主なビルはチャン・グンソクのポスターでいっぱいだ。
わずか24歳。少女漫画から飛び出してきたような顔立ち。友達との遊びに夢中になる年齢で次世代韓流スターになったチャン・グンソクに、やっとのことでインタビューできた。「以前と違って、日本で道を歩いていると気づかれてしまい、買い物もできません。地下鉄も乗れませんね。そういうとき、『本当に前とは違うな』と感じます」
■「40歳になってもバラエティー番組に出演する日本の国民的俳優に感動」
日本からオファーが殺到する韓流スターのナンバーワン。先日、日本のトップスターだけが出演できる看板バラエティー番組『SMAP×SMAP』にも出演し話題になったチャン・グンソク。同番組では「キムチチゲが好き」と話し、韓国PR大使的な役割をきっちり果たした。「僕の人生で新たな記念となる出来事でした。中学時代から好きな海外の番組で、日本の人気スター(SMAPのメンバー)たちが僕のために料理を作ってくれて、本当にありがたかったです」
ここで気になったのは、日本語がどれだけ話せるのかだ。チャン・グンソクは「中学生のときから日本語の勉強を始めました。プライベートな場では日本語で話しますが、仕事をするときはミスしたらいけないので、通訳の方が手伝ってくださいます」という。日本語学習の秘訣(ひけつ)は、日本のドラマとバラエティー番組だ。
「日本の俳優では木村拓哉さんが好きです。40歳(訳注=数え年での年齢。韓国では普通、数え年が使われている。現在は満38歳)になってもバラエティー番組でハゲのかつらをかぶり、ヒゲをつけ、一生懸命面白いことをしている姿は感動的です。本当に『いい加減にやる』ということがないんです」
■「ペ・ヨンジュン、イ・ビョンホン先輩が道を切り開いてくださって感謝しています」
チャン・グンソクは「日本のテレビ番組で僕を紹介するとき、『韓国の俳優チャン・グンソク』と言われ、胸がジーンとしました。韓国という故国の中での自分のイメージにいっそう慎重になります」と語った。しかし、本来のワイルドさやストレートさの方が日本人ファンにとって魅力的に映る。「謙虚過ぎて閉鎖的でいるより、僕の今の年齢そのままの姿をお見せする方がいいと思いました。ストレートでワイルドな若い男性がファンは好きなようだし、僕もそうです」。日本の番組で「あなたは草食系? 肉食系?」と聞かれたことがある。チャン・グンソクは「昼は草食系、夜は肉食系」と答え、大きな話題になった。日本のファンには、こうしたワイルドでユーモラスなところがとても新鮮に映ったという。
チャン・グンソクは、韓流スター俳優として進出したペ・ヨンジュンやイ・ビョンホンに対する感謝の気持ちも忘れなかった。「本当に大好きな先輩方です。道を切り開いてくださったおかげで、(自分も)少し進出しやすかったと思います。いい道を作ってくださった先輩方に感謝しています」