人気者が激突! 水木ドラマの勝者は?


 韓流スター3人の水木ドラマでの戦いが興味深い。

 『オレのことスキでしょ。』(MBC)のジョン・ヨンファ、『姫の男』(KBS第2)のパク・シフに続き、3日にスタートした『ボスを守れ』(SBS)のキム・ジェジュンが加わった。

 3人にとって、これらの作品は「初めて」という特別な意味がある。ジョン・ヨンファにとっては、初のドラマ主演。映画や日本のドラマに出演したことがあるキム・ジェジュンも、韓国ドラマは初めて。現代劇でクールな男の魅力を発揮してきたパク・シフにとって、『姫の男』は時代劇初主演作だ。

 まず最初に、水木ドラマ戦争に飛び込んだジョン・ヨンファの中間成績は残念な結果に。等身大で演じられる青春ドラマである上、若さやロマンに満ちたキャンパスを舞台に、音楽やライブを扱った内容は、彼にとってプラス要因だった。『美男<イケメン>ですね』で共演したパク・シネ、同じCNBLUE(シーエヌブルー)のメンバー、カン・ミンヒョクの出演も心強いサポートになった。

 しかし、視聴率はなかなか上がらない。そのうえ、パク・シネの交通事故や監督交代説などトラブルも起きた。現在のところ、有終の美を飾ることも難しいと見られる。慰めの材料が一つあるとするなら、ドラマの放送前に、日本、中国、香港、北米圏など8カ国に先行販売されたという点だ。

 パク・シフは、『姫の男』が唯一の時代劇という点で差別化される。同ドラマは、首陽大君の王位剥奪、端宗の廃位、左議政の金宗瑞(キム・ジョンソ)の死など、歴史的事件を背景に制作。パク・シフは復讐(ふくしゅう)と愛が絡み合う、悲劇の中心に立つ魅力的なキャラクターを演じている。

 さらにイ・スンジェ、キム・ヨンチョルらベテラン俳優が脇を固めている上、海外ファンからの期待が高い。企画段階からシノプシスやシナリオだけで、日本のNHKに先行販売され、反響が大きい場合、地上波で放送される可能性も高いという。3日の放送では、視聴率17%(AGBニールセン・メディアリサーチ調べ)を記録、ついに水木ドラマのトップに躍り出た。

 『ボスを守れ』(SBS)も侮れない。3日の初回放送の視聴率は12.6%。最近放送されたドラマの中で、スタートが一番いい。秘書と不良の財閥御曹司のロマンスを描いたこの作品で、キム・ジェジュンは紳士的でウイットに富んだ「財界のプリンス」役を自然に演じ、合格点をもらった。また、大企業会長の報復暴行、授業料の半額引き下げ問題などを皮肉ったリアリティーあふれる展開も好評を博しており、雰囲気がいい。

 キム・ジェジュンが比較的遅くキャスティングされたせいで、海外販売実績は前出の2作品に比べて劣っているが、現在、各国の制作会社と販売に関して話し合っているという。キム・ジェジュンのネームバリューが十分に発揮されているというわけだ。

キム・ピョヒャン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース