-これまで挑戦していなかった演技を繰り広げた。
「演技面で、面白かったといえる。『ブラインド』はとても大変だった。ディテールが本当に重要。視線の処理はもちろん、感覚のディテールというか。何か声が聞こえると、目ではなく耳が先に反応しなければならない。初めは意識しなければできなかったが、ある瞬間、耳が先に反応していた。そういう感覚が鋭くなることが大変だったし、苦痛だった」
「最後の撮影のとき、3日間ずっと雨だった。最終日に陽が出た瞬間、終わった。女優としてはいい経験だった。つらい中でもディテールを発見し、また満足できたときは楽しかった」
-ロマンチック・コメディーとは差別化する雰囲気で、独自のポジションを築いた。劇的な変化に挑戦したが、今回の作品で賞への欲は出ないか。
「演技的な欲、作品的な欲はいつもある。あのキャラクターを必ず演じたい、あの映画に必ず出たいと出演することがある。でも、その後は欲張らない。私が欲を出したからといって、できるわけではないから。私が選択し、欲を出したからといって演技的に認められるとか、賞をもらえるわけではない。ただベストを尽くすだけ。それが正しいと思った。別のサスペンスの主人公が受賞するかもしれないし、ロマンチック・コメディーのヒロインが賞をもらうかもしれない。いつか、すべての人たちに拍手をもらい、認められたい。
賞もそのようにもらえればうれしい」