インタビュー:「アグリー」な2NE1が「ベスト」なワケ


【チョ・ウヨン記者】 新曲「Ugly」で「明るく笑うけど、あたしは気に入らない/あたしはかわいくない きれいじゃない」と歌うガールズグループ2NE1(トゥエニーワン)。だが、同じアルバムの収録曲「I AM THE BEST」では「あたしが一番」と堂々と胸を張り、はばかることを知らない女たちでもある。

 事実、2NE1は歌のタイトル通り、この数カ月間、新曲をリリースするたびCDでも音楽配信でもランキングのトップを総なめにしている。今年4月に発表した「Don’t cry」から、5月の「Lonely」、6月の「I AM THE BEST」、7月の「Hate you」、「Ugly」まで、今回の2ndミニアルバムに収録されている5曲とも音楽配信ランキングを制覇するという見事な記録を立てた。

 2009年にデビュー曲「Fire」、1stミニアルバムのリード曲「I don’t care」、10年に発表したオリジナルアルバムのトリプルリード曲「Go away」、「Can’t nobody」、「拍手して」の相次ぐヒットも考えると、文字通り「向かうところ敵なし」だ。4人はどうやってこのように「一番」になったのだろうか。

「事務所にテント張って住もうか?」と言うほどの「レッスンの虫」

 2NE1として生きてきた2年2カ月間について、メンバーたちは「短いと言えば短いし、長いと言えば長い。本当に忙しくしてきたと思います。事務所にテントを張って住み着きたかったくらい、レッスンするのが楽しかったですね」と語った。

 また、「デビューして1年が過ぎたころ、ふと『今この瞬間は二度と戻ってこない』と気付きました。それ以来、一瞬一瞬を思い出として刻めるよう、頑張っています。後で考えてみると、これまでの2年2カ月間は自分たちの人生で最も大きくて、思い出が多い時期だと思います。だから、これから10年、20年をどのように満たしていこうかという悩みもあります」と深い志をのぞかせた。

 特に、インタビューの間ずっと明るくしていたDARA(ダラ)は「今、考えてみると、(デビューしてからの2年2カ月間は)あっという間に過ぎ去ってしまったよう。デビュー当時のことを思うと懐かしい気もします」と振り返り、「これからは1時間でももっと長く、メンバーたちと一緒にいたいですね」と、これまでの思いが込み上げてきたのか、涙ぐんだ。


完ぺきであることに対する憧れ…「危機感は変わらない」

 4人は「誰でも『Lonely』や『Ugly』の歌詞のように寂しさを感じ、自信をなくす時があります。ステージ裏では、新たな発展を遂げようと頑張っているのに、思い通りにならない時がそうです。ステージ上では『わたしが一番』のように見せなければなりません。その二面性をステージ上でストレートに出すのは今も難しいですね」と、自分たちにハッパをかけるように口をそろえた。

 さらに、「見た目には『向かうところ敵なし』に見えますが、まだ危機感を持っています。満足のいかないステージで後からファンに指摘されたら、『もっと一生懸命やらなきゃ』と考えるしかありません」と歯を食いしばった。

 プレッシャーも並大抵ではない。「新曲を出すたびヒットするので、『次の曲もヒットするかな』というプレッシャーがあるのも事実。そういう時ほどもっと一生懸命やって、また違った姿を見せたい、と新たに決心します」と語った。

自信は200%「準備完了」

 もちろん、成果に伴う喜びを楽しめないわけではない。「どの曲も愛されているので気持ちがいいです。実は音楽ランキングで1位になったことよりも、本当に2NE1がやりたかった1曲1曲を皆さんと共感したいと思っていた。歌詞やビジュアルなどを通して、わたしたちが表現したかったメッセージが伝わっているようなので、それが一番うれしいです」。

 2ndミニアルバムのリード曲「Ugly」で本格的なプロモーション活動に入った2NE1は、8月26日から28日まで、初の単独コンサート「NOLZA!(ノルジャ=韓国語で「遊ぼう」という意味)」を開催、9月には日本で正式デビューする。今年3月に発生した東日本大地震でデビューがずれ込んだとはいえ、2NE1の実力や人気を考えれば、遅すぎの感も否めない。

 メンバーたちは「あの時はまだ韓国でも自分たちのカラーを全部お見せできていませんでした。あまりにも早く流されてしまっているのでは…と思い、心苦しかったです。今回はあらゆる面で、確実により多くの準備ができたと思います」と自信をのぞかせた。

 だが、その一方では最後まで謙虚さを失わなかった。「わたしたちはまだ新人だと思います。時々『2NE1をロールモデル(お手本)にしたいです』という後輩や若い歌手志望の人の話を聞くと、まだしっくりこないし、不思議な感じ。ただ、白紙の状態で毎回ベストを尽くし、一日一日を一生懸命に生きたいです。好きな音楽をやりたいと思う限り、楽しくやるのが最大の目標です」と目を輝かせた。

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