実は、チャ・スンウォンがトッコ・ジンようなコミカルでどこか抜けた役を演じるのは初めてではない。では、なぜ今「トッコ・ジン・シンドローム」が巻き起こっているのだろうか。チャ・スンウォンはその答えについて「『最高の愛』は女性が好きな恋愛物と、男性が好きなコメディーがうまく組み合わさって爆発力を見せたからでは」と考えている。
「恋愛物なら恋愛物、コメディーならコメディーというように、『単純なジャンル』では僕ができることに限界がある。それに、僕のことをよく知っている人の前で頑張っているのを見せるのは抵抗感がある。同じことを求める人には、僕としても何もできないということ。でも、ここではそうではなかった。(これまでとは)違う期待は刺激になる。初めやってみせたら、演出のパク・プロデューサーがすごく驚いてくれた。(コン・)ヒョジンさんは言うまでもない。そこから始まった。『そう? OK分かった、やるよ』って」
視聴者に愛されるドラマに出るのは、俳優にとって幸せなことだ。チャ・スンウォンも同じ。いい成果が挙がれば、満足度が高くなる。一生懸命やって俳優が満足したとしても、大衆に愛されなければ自己満足に終わる。撮影の間はずっとビタミン剤を飲み、滋養強壮の韓方(韓国漢方)薬の「禁断症状」に苦しみ、徹夜をすれば40代という年齢を実感しつつも、チャ・スンウォンは幸せだった。
「出演する作品が『最高の愛』や『シティーホール』のようなものばかりだったらうれしい。人を幸せにできるドラマ。
それに出演できたのが幸せ」