インタビュー:キム・ジェウォン「家族のような心地よさを」(下)


 キム・ジェウォンは『私の心が聞こえる?』出演中にデビュー10周年を迎えた。このため、ファンが撮影現場を訪れ、お祝いをしてくれた。

 「デビュー10周年ですか。ある意味、プレッシャーかもしれません。『新人だから何かが足りなくても応援してもらえる』という時期が過ぎたという意味ですから。甘やかしてもらえる時期は終わったんです。今ではどこに行っても『10年もたった』というプレッシャーがないと言えばうそになります。少しは慎重になったし、自分の演技についていろいろ考えるようになりました」

 「ファンの皆さんに会うと力がわいてきます。親・兄弟・友達の記念日を祝うのも、実生活ではなかなか難しい。僕は自分の仕事を10年してきただけですが、それをこうして祝っていただけるなんて、すごくありがたいし、もっと一生懸命やらなければと思います」

 キム・ジェウォンはファンに対し「自分のことだけをずっと好きでいて」とは言わない。遠く離れていても、時にはお互い存在を忘れていても、心でいつもつながっている家族のような俳優になりたいという。これも、今までの俳優生活で得た自信であり、信頼、悟りでもある。



 「ファンにこう言います。自分の人生に忠実でいてください、って。そうしていれば、好きな作品に僕が出たときに『キム・ジェウォンが出ているね』と喜んでくださるだろうし、別のいい俳優さんが出たときにはまた喜んで、そしてもう一度僕のところに戻ってくれることもある…。そういうふうにしてください、って。実際にファンミーティングに出ると、以前いらっしゃった方たちがまたいらっしゃっていることもありますよ(笑)」

 「10年、20年来の友人で、ずっと連絡していないと関係が遠くなるけれども、インターネットのコミュニティーみたいなものでまた会ったりするような…。それから、親と子も、お互い忙しい日々を過ごしていると忘れがちですが、あらためて大切さを知ったり。それでも心の中にはいつもお互いがいるじゃないですか。

お互いの生活に忠実に生き、時々再会を喜び合う、永遠に一緒の友達・仲間のような作品に出て、皆さんに見ていただければと思います」

チェ・ボラン記者
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