インタビュー:チ・チャンウク「『笑ってトンへ』は自分の根になった作品」(上)


 『笑ってトンへ』でブレイク、現在『武士ペク・ドンス』に主演し時代劇に初挑戦しているフレッシュな俳優チ・チャンウクが先ごろ、EMI Music Japanと日本マネジメント契約を結び、初来日を果たした。

―『笑ってトンへ』は2011年度上半期最大のヒットドラマとなりました。予想していましたか。

 「当初は思ってもいませんでした。最初は視聴率17%から始まって、20%、30%、40%と上がっていって…まさかこんなにヒットするとは、というのが正直ところです。でも、シナリオを読んだ時、とてもおもしろかったし、自分の役がすごくいいキャラクターだったので、すごく期待はしていましたね」



―トンへはほんとうにいい青年ですが、自分とトンへの似ているところ、似ていないところは。

 「トンヘは優しすぎますね。僕はあそこまで、優しくないです(笑)。僕はすごく人見知りで、一度仲良くなると冗談も言ったり、深く打ち解けられるんですけど、仲良くなるまで時間がかかるんです」

―イ・ジャンウさん(キム・ドジン)、パク・チョンアさん(ユン・セア)さんら敵対する方との呼吸はどうでしたか。

「やはり、最初は打ち解けていなかったので、お互いに気を使いながら、という感じだったんですが、一緒にお酒を飲む機会が増えてくるにつれて、だんだん楽しくなっていきました。パク・チョンアさんは、お姉さん的存在だったんですが、タフですごく男らしい方で、『兄貴』と呼びたいくらいでしたし、お酒も一番、強かったですね(笑)」



―おもしろいエピソードをいくつか教えてください。

「料理大会の撮影シーンが本当に大変で、時期が真冬だったので、すごく寒くて体にカイロを33個着けていました。撮影中で一番大変だったのは、スケジュールとかよりも寒さでした。だから、僕の鼻が赤くなってるシーンも多かったですよね(笑)」

―お母さん役のト・ジウォンさんは非常に上手な女優さんですが、どんな方でしたか。

「アンナと同じような、優しくて純粋な素敵な先輩です。意外、と言っては失礼ですが、想像していたイメージに反してすごく女性らしい方で、朝早くから、大きなポットに温かいお茶を入れてきてくれて、スタッフにも出してくれたり、ポケットにお菓子を入れておいて、それを合間を見計らってはそっと出してくれたりと、本当に気配りされる方でした」



―このドラマをやる前と後、変わったことはありますか。

「『笑ってトンヘ』は、いろいろな経験をさせてもらった作品であり、自分の俳優としての基礎を作っていただいた作品だと思います。前後の違いというのは、自分ではよくわかりませんが、例えるなら、木があったとして、木の根というのは見えないものですよね。それと同じように自分の根っこになるような作品だったとはいえるのではないでしょうか」

東京=野崎友子通信員

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース