インタビュー:「ミュージカル 宮」のユル役で注目、チャン・ユジュン


 先ごろ京都南座で上演された「ミュージカル 宮」にイ・ユル役で出演したチャン・ユジュン。

 まだ新人ながら、そのきゃしゃな美青年の姿と力強くて繊細な歌声が気になったという人が少なくない。ドラマ好きなら、チ・ヒョヌ主演のドラマ『セレブの誕生』で、チ・ヒョヌの家に転がり込んだ独特の雰囲気をもつウ・ブンオ役の俳優といえばわかるだろう。

 そのチャン・ユジュンが6月20日、日本でデビューシングル「FLOWER」をリリースした。東京・タワーレコード渋谷店にてインストアイベントを開催した彼に話を聞いた。

―日本へ来たのは何度目でしょうか。日本の印象は?

 「『ミュージカル 宮』で初めて来ました。これからたくさん来ます!(笑) 公演でずっと京都にいましたが、見どころがたくさんあって興味深かったです。人々がとても親切だなという印象を持ちました」


―これまで、「I the Tri top’s」でのグループ活動、個人でドラマ出演などをされてきましたが、初のミュージカルをやり終えた今の感想は。

 「初めてのミュージカルということで、知らないことばかりで大変でした。でも先輩たちがよく面倒を見てくださり、やり遂げることができ、今はほっとしています」

―ミュージカルをやって感じた魅力は何でしょうか。

 「歌と芝居、両方を一度に楽しんでもらえることですね。僕にぴったりじゃないですか?(笑)。観客の反応をその時その時感じられ、感情を共有できる、そんなところが魅力です」

―デビューシングル「FLOWER」をリリースされましたが、どういう歌でしょうか。

 「希望を与える歌です。東日本大震災のことを考えて胸が痛かったのですが、大阪・京都でのインストアイベントでもたくさんの方が来て下さって、僕の歌で楽しんでくださるのを見てうれしかったです。日本語で歌っているので、ツの発音が難しかったです」


―日本のファンの方は熱いでしょう?

 「すごく反応がいいですね。オッパ!と大きな声をかけてくれて…うれしいという気持ちをわかりやすく表現してくれます(笑)」

―今後、日本を含めどのような活動をしていきたいですか?

 「『FLOWER』で歌は頑張りますが、ドラマもやりたいです。日本のドラマ好きで、日本語の勉強もしています。日本でも演技の仕事ができたらいいなと思ってます」

―好きな俳優はいますか。

 「オダギリジョーさんがかっこいいです。上野樹里さんはかわいい…韓国では、イ・ビョンホンさんがすごく素敵ですね。それからソン・ガンホさん、チェ・ミンシクさん…大勢います」


―お休みの日は何をして過ごしますか。

 「映画を見たり、友達と会ったり、おいしいものを食べたり…普通です。でもこのところずっと忙しくて休みが一日もなくて、とりあえずいっぱい寝たいです」

―自分の自慢できるところはどこでしょう。逆に弱点は?

 「自信があるところ…声、笑顔? 弱点は、それを言うと、知らない人もそこを見ちゃうじゃないですか。だから…ない!ということに(笑)」

 いろいろなことに興味を持ち、何でも吸収しようとしながらも、肩に力が入りすぎることがなく、自然体で前向き。最後に、「皆さんのおかげで『ミュージカル 宮』を無事終えることができました。これからは『FLOWER』で頑張りますので、応援よろしくお願いします」と語った時のほんかわとした笑顔と空気感がそんなチャン・ユジュンをよく表しているようだった。

東京=野崎友子通信員

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