今年上半期の最高ヒット作『サニー』(カン・ヒョンチョル監督)は2日、公開から60日余りで通算観客動員数600万人を突破した。
投資・配給会社CJ E&Mが発表したところによると、この映画の総制作費は、純制作費40億ウォン(約3億340万円)に、フィルムプリント・広報マーケティング代20億ウォン(約1億5170万円)を足した計60億ウォン(約4億5510万円)。だが、これまでの総売上高は448億ウォン(約33億9800万円)で、制作費の7倍以上という映画館収入を挙げたことになる。
損益分岐点である観客250万人は早々に上回った。では、映画1本で制作側と投資・配給会社で分け合う純利益はどのくらいになるのだろうか。
一般的に言って、韓国映画は映画館の総売上高から映画振興委員会の映画発展基金3%と、国に10%の付加価値税を支払った後、残額を映画館と制作・投資会社が5対5で分ける。この分配率に従えば、制作・投資会社は約195億ウォン(約14億8000万円)が取り分となる。
ここから配給会社CJ E&Mに支払われる手数料19億ウォン(約1億4420万円)=韓国映画は興行収入の10%、外国映画は8%=を除けば、制作・投資会社に残る収益は約176億ウォン(約13億3580万円)。映画制作に計60億ウォンを使ったため、制作・投資会社は映画『サニー』の制作費を回収しても純利益約116億ウォン(約8億8000万円)を上げたことになる。費用に対する収益率は何と193%だ。