ウワサの新人韓国ボーイズグループApeaceの本公演が好調


 東京・恵比寿ガーデンプレイス内のK THEATERで連日公演を行っている話題の新人韓国ボーイズグループApeace(エーピース)。5月27日からのプレビュー公演を経て、今月18日から本公演がスタートしている。

 総勢21名のメンバーがLAPIS(ラピス)、JADE(ジェイド)、ONYX(オニキス)の3つのグループに分かれ、公演を行っているApeaceをプロデュースしているのは、東方神起やBoAを発掘し育てた元SMエンターテインメント社長で、現在はゴールデングースエンターテインメントの代表理事であるキム・ギョンウク氏だ。

 K THEATERという小劇場を舞台に、平均身長185センチという大人数の新人グループが、ファンの力を得て成長していくいわゆる「AKB48システム」で、新たなK-POP市場とスターの開拓に挑んでいるのだ。


 オーディションに合格したり、プロデューサーのキム氏にスカウトされたりして集まったメンバーらは、韓国で1年にわたってレッスンを積み、日本にやってきた。本公演前に、3つのグループを代表してLAPIS のチャンウ、JADE のドンホ、ONYXのホヨンが話をしてくれた。

 「いつも楽しくやっているが、今日はお客さんの反応がよかった。もう10回ぐらい見に来てくれているファンもいて感謝している」とうれしそうに語ったメンバーら。

 「昔から俳優になりたかった」(ホヨン)、「子どものころテレビを見て歌ったり踊ったりするアイドルを見て自分もやりたいと思った」(チャンウ)、「20歳のときからモデル活動を始め、いろいろなオーディションなどを受けた」(ドンホ)とその経緯はさまざまだが、今はみんな「Apeaceとして頑張って、大勢のファンに愛されるスターになりたい」と共通した熱い思いでいっぱいだ。


 共同生活している日本の暮らしも「ファンの方たち、スタッフのかたたちがすごくよくしてくれて過ごしやすい」とすっかりなじんだ様子。「ファンの方々のレスポンスも日に日によくなってきている」とステージにも慣れてきたようだ。

 公演は、3つのグループが交代で行っているが、基本的に楽曲や振り付けは同じもの。それだけに、グループそれぞれの歌やダンス力が比較され、また良くも悪くも個人の個性が問われることになる。当然、切磋琢磨(せっさたくま)、競争心はあるだろう。

 ドンホは、「グループごとの色が違うので、それぞれの個性を出そうと努力している。JADEはメンバーの年齢幅があるので、ぶつかることもなく、うまくまとまっている」という。

 チャンウは、「いつもほかのグループをモニタリングをしていて、いろいろアドバイスし合ったりもしている。LAPISとしては、和気あいあいとした、親近感でお客さんに見せるということを心掛け努力している」と語った。


 そしてホヨンは、「21人合わせてAPEACE。それぞれのグループが努力して、最終的にはAPEACEとして成功したい。ONYXは、個性が強くて、年齢も近くてぶつかることもあるが、そんな個性を生かしたグループにしたい」と意気込みを見せた。

 「プレビューではやっていないものを見せるために、本公演に向けて自分たちをブラッシュアップしている」と本公演に向けて意欲満々の彼らだが、「将来、公演会場がもっと大きくなって、お客さんもファンももっと増えればうれしい。バラエティーや演技などでもみんなが活躍できるようになれば」(ドンホ)と、その見据える先は大きい。

 今はまだ、歌もダンスも、パフォーマンスすべてが未完成の感が否めない。しかし、AKB48がそうだったように、「身近な、いつでも会えるアイドル」は経験とファンの声援を受けることで「国民的アイドル」そして「トップスター」へと登りつめることができる。


 「本公演では完璧に近いところに持っていきたい」(ホヨン)、「ファンの方ともっと掛け合いができるようにしたい。健康が一番なので、病気やけがをすることなくやって、トップアーティストを目指す」(チャンウ)と力強く語っていたが、最初のプレビュー公演を見て、さらに本公演を見た観客は、早くもその進化を感じたという。

 「総選挙」的なものは予定がないそうだが、それぞれのグループ、個人で「お気に入り」を見つけ、応援し育てたい、というファンの心は彼らと同じぐらい熱い。また公演を見て、彼らの成長を感じ、楽しみたいと思う。

 Apeaceの公演は月曜を除く毎日、2~3公演が行われる。スケジュールやプロフィールはオフィシャルホームページ(http://www.apeace.jp/)で確認できる。

東京=野崎友子通信員

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>