人気を博しながら、昨年6月30日に亡くなったパク・ヨンハさん。そのフィルムコンサートが全国9都市にて開催、計2万5000人のファンが来場し、在りし日のパク・ヨンハさんのコンサート映像に触れてきた。
その最終公演が22日、東京国際フォーラムホールCにて行われ、パク・ヨンハさんの遺族も来日。2004年から2010年までの日本活動6年間に残した輝かしい功績の数々、その歴史に感謝の意を込めて、記念品を贈呈するというセレモニーが行われ、母親のオ・ヨンランさんが受け取り、感謝のあいさつを述べた。
パク・ヨンハさんは、2004年6月、初来日1stアルバム「期別」で日本デビュー。2005年8月韓流アーティストとしては初の日本武道館、大阪城ホールでのコンサートを行い、9枚のシングル、8枚のアルバムを発表し「韓流スター」として活躍した。
舞台に上がった母親のオ・ヨンランさんは「ヨンハがわたしたちのそばを離れてもう1年になります。<中略>今まで苦痛を分け合いながらヨンハを記憶できる数々のことができるように力になってくださった各関係者の皆様に深く感謝申します。また、いつも一途な気持ちでヨンハと家族に愛と関心を送ってくださるファンの皆さんに深く感謝申します」とあいさつ。
さらに、「今でも、日本のどこかでコンサートの準備をしているようです。そして、『お母さん』と言って、電話をかけてくるような気がして、一日に何度も何度も電話を見てしまう日々です。今、この瞬間、亡くなった夫とヨンハにとてもとても会いたいです」と語ると、会場を埋め尽くしたファンからはすすり泣きとともに「ヨンハ!」という声が飛んだ。
セレモニー後のフィルムコンサートでは、これまでに各地で行ってきたコンサート会場での楽曲をまるで、今ここにヨンハがいるかのようなコンサート形式で行われた。
ファンはヨンハの歌声に合わせ、彼のイメージカラーの青いペンライトを振る。画面のヨンハが「これからもずっと僕を応援してくれる?」という声にファンは「イェー」と答える。最後のコンサートとなった川口リリアでの公演の模様も流れ、最後のメッセージ「サランヘヨ、ヨロブン。愛してます」には、すすり泣く声が聞こえながらも大きな歓声と拍手が送られた。
また、この日会場には、パク・ヨンハさんと親しかった俳優で歌手のパク・クァンヒョンの姿もあった。
東京=野崎友子通信員